今から数年前。
当時の私は
良くも悪くも
人間の様々な欲望が渦巻き合ってる
混沌とした現場で仕事をする事が多く
立ち回りが決して得意ではない私は
身体も心も本当にボロボロでした。
ある時
胃に普通でない痛みを感じて病院に行くと
潰瘍が四ヶ所見つかり、出血していましたが
他に代わりもいなくて
どうしても休めない仕事ということもあり
残りの10日間ほどの公演を
なんとかやり切ったのを覚えています。
その少し後
大きな震災があって
人として
自分は何に貢献できているのか
自分はどう生きたいのか。
そんな疑問が湧き起こり
自分の目指すべき「志」というものを
を渇望するようになっていきました。
そして、偶然出会ったのが
一般財団法人メンタルケア協会のサイトです。
これまで私が何度かこのブログで
「心の勉強」の講座について書いてきたのは
このメンタルケア協会のことです。
当時
誰かにケアしてもらう側ではなく
ケアする側の目線で勉強をしたことは
今考えると
私にとっては本当に大正解でした。
講座では
自律神経と脳とは密接な繋がりがあり
それは身体や心の異常にも
深く深く関係していることなど
人間のもろさを
物理的に理解することも勉強します。
ストレスというのは、
本当に様々な要因から発生しますが
「自分の人間的甘え」が
大きなストレスを引き起こすこともあること。
どう考えても
災難としか思えないような人間関係なら
リセットする勇気も必要な時があること。
自分の人生に
「利他」の想いが入ることで
いかに大きな充実感を得られるかということ
等々・・・。
スポンジが水を吸うように
たくさんのことを学ばせてもらった結果
講座終了時には、
ちょっとした事では動じない
柔軟で強い心が
自分の中に育ち始めているのを
実感できました。
もし
「自分を変えたい」とか
「心が強くなりたい」という想いを
持っている方がいらっしゃったら。
まずは
「自分の甘さや弱さを認める」ことが
最初の一歩だと思います。
自分の考えの甘さを認め、自覚し
他を学ぶこと、知っていくことから逃げない。
これまでも何度か書いていますが
「自分が変われば周りも変わる」の真意は
ここにあるのだと。
そう言う私も、まだまだ考えが甘く
逃げ道を探したり
自分の弱さを直視できない時もあります。
でも、以前と変われたところは
「ちょっと待て。
お前は本当にそれでいいのか?」と
自分で自分の心に問いかけることが
できるようになったことです。
これはちょっと自分でも嬉しい変化で。
その変化に気づいた時、
勢いで始めてしまったのが
「ピアノでアドリブ脳を鍛えよう」
の連載なんですね。
アドリブができるようになるために
覚える事や地味な繰り返し練習は
たくさんあります。
自由にアドリブができなかった頃の私は、
「忙しくて勉強時間が取れない」
「疲れて、そんな気力を持てない」
そのくせ
地味で面倒な練習は素っ飛ばして
「カッコイイ演奏をしたい欲」は
メチャメチャ持ってる。
言い訳と利己の固まりですね(; ̄ェ ̄)
「できない」とは
やろうとしない人の言い訳である。
これはよく聞く言葉です。
私も初めて聞いた時は
ガツンと心に響きました。
ただ、やり方がわからない人にとっては
なかなか厳しい言葉かもしれないとも思います。
アドリブが出来るようになるためのやり方を
学んで知って、実践してきた私にできること。
ピアノを自由に弾く楽しさを
伝えていくことはもちろんですが。
もう一つ。
「本気でアドリブをやりたい」という人に
やり方を一つ一つ示しながら
その背中を少し押してあげて
途中でくじけそうな時は
その背中を支えることだと思っています。
ブログという文章だけでは
できることは限られてしまいますが
どこかの誰かにとって
このブログが
自分の中の「やる気スイッチの存在を知る」
そんなキッカケになってくれたら嬉しいです。