2019年3月30日土曜日

(57)ナポリの6度

コード進行における、ナポリの6

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

最近たまたま続けて演奏する機会があった
"RECADO BOSSA"

その中で、少し気になったことがあったので
今回書いてみることにしました。

ナポリの6度とは?


このブログを読んでくださってる皆さんは
「ナポリの6度」をご存知でしょうか?

「ナポリの6度」とは
昔、イタリアのナポリを中心に活躍した作曲家が好んで使用していた和音(コード)のことです。


どのような原理なのか?


「ナポリの6度」の基本的な原理は

ザックリ言うと
マイナーキーにおける「Ⅱm♭5」のルートが、半音下に変化した和音が「ナポリの和音」です。

例えば
キーCmの「Ⅱm♭5」は「Dm♭5」
その
Dm♭5」→「D♭」(ナポリの和音)


なぜ「ナポリの6度」かというと


この「D♭」の第3音が一番下にいく
「第一転回形」の「D♭/F」が最もよく使われる用法で。

この「第一転回形」の一番下の「F」と一番上の「D♭」の音程が6度になることが「ナポリの6度」といわれる所以です。


ジャズやポピュラーでは
「 D♭maj7」の4和音でも使います。
裏コードの「D♭7」ではないので、注意してください。


どのような時に使うのか?


ここで冒頭の
"RECADO BOSSA"に話が戻ります。

例えば「キーDm」なら
よく頂く譜面資料は
テーマの[A]の2括弧の1小節目は
【E♭maj7】と書かれていることが多いです。

この小節のテーマメロディの
1拍目の音は「E♭」なので、

ここは是非【E♭maj7 / G】と「ナポリの6度」を使いましょう!

サウンドがグッとお洒落になりますよ(^^)