何を言ってるんだ?この人は。
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
ジャズも一応「Cメロ譜」という
テーマメロディにコードが書いてある
シンプルな譜面があります。
バンドで音を合わせる時も
演奏者の共通言語である
「音符や演奏記号等」を理解し
譜面を読めるようにしておく事は必要です。
ディナーショーやコンサートの仕事でも
イントロフレーズやキメフレーズの所に
ガッツリ音符が書いてある場合もあります。
ですので大方、
譜面は読めた方がいいのですが。
アドリブ脳を鍛えていく上では
譜面が読めないことが利点
になる場合があります。
例えば
「スケールを全てのキーで弾けるように」
という宿題を出したとします。
その時
譜面が読める人は簡単に弾けてしまう分
出来た気持ちになって、
「確実に脳に刻まれるまで覚えてくる」
という意味では少し甘くなりがちです。
一方、譜面が読めない人は
読めないのですから、
12キーあるそのスケールを一つ一つ
何百回と弾き込んで覚えるしかありません。
その分、そのスケールはシッカリと確実に
脳と手に刻まれます。
この
「しっかりと脳に刻まれること」は
実は凄く大事なことで。
しっかりと脳に刻んでいく作業は
アドリブをしていく上での
「大きな自信」に繋がります。
なんとなくスケールが弾ける。
なんとなくコードが押さえられる。
「けどアドリブは……」という方
いらっしゃるのではないでしょうか。
これでは
「自信を持って」
という気持ちはなかなか生まれません。
その自信のなさは、
そのままアドリブに現れてしまいます。
一つでも、
脳に刻まれるまで、
泥臭く何百回も弾きまくった。
こう胸を張って言い切れる事は
そのまま
アドリブへの自信に繋がっていきます。
こういった
他人からの評価ではなく
自分自身でしか得られない
「自分への絶対的な自信」を
一つ一つ身に付けていく事は
人生においても
必ず大きな財産になっていくと思います。
というわけで、
譜面は読める方が良い
読めない方が良い
どちらも利点がある。という事でした。