こんにちは。アドリブ脳を鍛えるピアノ講師の**岡 幸代(おか ゆきよ)**です。
ジャズやポピュラー音楽を学んでいると必ず耳にする**「裏コード」**という言葉。「難しそう」「どう使えばいいの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、アドリブ演奏の幅を広げる「裏コード」の基本と、実践で失敗しないための注意点をわかりやすく解説します。
裏コードとは?その正体は「減5度上のドミナントセブンス」
結論から言うと、裏コードとは**「あるドミナントセブンスコード(7th)の、減5度(増4度)上にある7thコード」**を指します。
具体例を見てみましょう。
- G7 の裏コード = D♭7
- C7 の裏コード = G♭7
これらは互いに**「代理コード」**として機能します。つまり、本来「G7」を弾くべきところで、あえて「D♭7」を弾くことができるのです。
なぜ「裏」と呼ぶのか?五度圏表でチェック!
なぜ「裏」という不思議な呼び方をするのか。その理由は、音楽理論でおなじみの**「五度圏(四度圏)」**の図を見ると一目瞭然です。
図を確認すると、GとD♭、CとG♭は、それぞれ**円のちょうど対角線上(真裏)**に位置していますよね。この配置から「裏コード」と呼ばれています。
※「なぜ一見無関係な裏側のコードが代理として使えるのか?」という深い理論については、レッスンの際にお伝えしています。気になる方はぜひ直接聞いてくださいね!
ここに注意!裏コードを使いこなすための2つのポイント
「G7の代わりにD♭7が使える」といっても、いつでもどこでも使っていいわけではありません。 失敗しないための重要なポイントが2つあります。
1. メロディとの相性を最優先する
既成の曲で裏コードを使ってみて「なんだか響きが変だな」と感じたら、それは**メロディの音と裏コードのスケールがぶつかっている(アボイドノートになっている)可能性があります。 理論を優先するのではなく、あくまで「メロディやフレーズを美しく聴かせること」**を最優先に考えましょう。
2. ジャズでは「テンション」の一致が必要
特にジャズのアドリブにおいては、左手のコードで鳴らすテンションと、右手のフレーズを一致させるという高度な技術が求められます。 これは少し複雑な要素ですが、段階を踏んでトレーニングすれば必ず体が覚えていきます。
「違和感」こそが上達への第一歩
使いこなすまでには少しコツがいる裏コードですが、まずは恐れずに挑戦してみることが大切です。
実際に弾いてみて「何かおかしいな?」と感じる経験こそが、あなたの耳を養う貴重なレッスンになります。「変だな」と思ったら、その時は使わなければいいだけです。
ぜひ、日々の練習の中に「裏コード」の響きを取り入れて、アドリブ脳を刺激してみてくださいね!

