スケールやコードを覚えていくうちに
こんな質問をする人が増えてきます。
「曲中の各コード上で使えるスケールが
いずれちゃんと
自分で見つけられるようになりますか?」
はい、大丈夫です。
見つけられるようになります。
そのためにも
習得しておくべき
基本的な、そしてとても重要な課題が
あります。
それが
【ダイアトニック・コード】と
【ダイアトニック・スケール】です。
今回は
【ダイアトニック・コード】に関して。
ダイアトニック・コードは
長音階の各音の上に
音階内の音を1個飛ばしで積み重ねて
できる和音のことです。
ダイアトニック・コードの
3和音に関しては
「(14) ハノンは使えます」で
少し説明しましたが、今回は4和音です。
「キー C」では、次のようになります。
「長音階の音だけで」積み重ねるので、
「キー C」の場合は白鍵だけで作られますね。
では「キー F」だと、どうなるでしょう?
「キー F」の長音階は?
「ファ、ソ、ラ、♭シ、ド、レ、ミ」ですね。
この音階内の音で
一個飛ばしに積み重ねればいいのです。
「キー F」では次のようになります。
ではここで課題です。
課題①
12キー全ての「ダイアトニック・コード」を
五線紙に書き出してみましょう。
課題②
全てのキーを弾く練習をしましょう。
なるべく譜面を見ないで。
なるべく譜面を見ないで。
(単音楽器の人は分散和音で演奏してみてください。)
課題③
どんなキーでも
ディグリーネームのコードが分かるようにしよう。
(ディグリーネームとは度数を表す表記の事です。)
Ⅰ△7は「1度メジャーセブン」
Ⅱm7は「2度マイナーセブン」
・・・と読みます。
例えば、
【キーFの「Ⅵm7」のコードは何?】
【キーEの「Ⅳ△7」のコードは何?】
【キーBbの「Ⅱm7」のコードは何?】
この課題はとても大切です。
アドリブのためだけでなく
曲を分析したり
曲を覚える時にも、とても重要だからです。
「キー C」だけを見て、
頭で理解したつもりになってはいけません。
12キー全て間違いなく弾けるまで練習しましょう。