2019年12月31日火曜日

(69)とある生徒さんの話



こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

2019年も今日で最後。
本当に
たくさんの方々にお世話になり
感謝の気持ちでいっぱいです。

有り難うございました!


人が生きる為の治療に関われることが嬉しい



今年最後のブログは

とある生徒さんの話を。

私の生徒さんで
看護師の仕事をしている女性がいます。

彼女は今
透析の病院に勤務しているので
大晦日も元旦も関係なく
お仕事だそうです。

そんな彼女は
今の病院に務める前は
ホスピスで働いていて
多くの方の最後の時を看取ったことを
語ってくれました。

今は
「人が生きる為の治療に
関われることが嬉しい」と

とても充実した顔で言ってくれます。

彼女と出会って
ほんの数ヶ月ですが
たくさんの事を学ばせてもらってる
そんな気がします。

2020年
どんな年に出来るか
まだ分かりませんが。

自分の向く方向を
しっかり見定めて
皆さまに少しでもご恩返しできるように
私も
一歩一歩生きていければと
思います。


では皆さま
どうぞ良いお年をお迎えください。
皆さまにとって
実り多き年になりますように。

(68)「傾聴」を学ぶと「教える仕事」が楽しくなります。

傾聴を学ぶ。仕事が楽しくなる。

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

傾聴とは


2013年、私は約半年かけて
「メンタルケア」の講習を受講しました。
学んだのは、養老孟司さんが顧問を務める
「一般財団法人メンタルケア協会」です。

そこで学んだ中で
最も今の生活で影響を受けてると感じる事は
「傾聴」の姿勢です。

「傾聴」とは
ざっくり言うと
「聴く技術」を磨いていくことで。

相手をよく理解しよう
気持ちを、出来うる限り汲み取ろう
寄り添い、「共感」することに集中しよう

そんな気持ちで
相手の状態を受け入れ、寄り添う技術です。


まさに
「聴く」の漢字のとおり
「心の目で耳を傾ける」という事ですね。

「人種や考え方などの枠を超えて
縁あって近しい人や
手の届く範囲で苦しんでる人がいたら
アナタが学んだこの技術で
是非寄り添ってあげてください。」

これは
最後の講習で言ってもらった言葉です。

(「寄り添う」は色んな解釈があります。今の私の解釈は、相手の見ている方向に目を向け、決して見捨てず、相手の内なる力を信じて見守り続ける、そんな風に捉えています。)


傾聴を学ぶと教える仕事が楽しくなる理由


私が出す課題は
けっして楽ではありません。

書いてあるものを
そのまま弾いてくる課題も少ないです。

脳をフル稼働させて
脳に負荷をかける課題が多いです。

アドリブやコード演奏が出来るために
「何をどう練習していいかわからない」方の為の
私が考えうる最も効率的な練習方法を
カリキュラムにして課題にしています。

そして、それらの課題を説明する時は
生徒さんの様子を観察することに
最大限の集中力を使います。

ここで「傾聴技術」が活きてきます。

例えば

*今、何が理解できなくて
ピンときてないのか。

(そんな時は、説明をさらに細分化して
どこのどんな部分が理解できていないかを
観察しながら探り出し
過去にやった練習に関連づけて説明したりします。)

*何か他に私生活で問題があって
説明を聞く気持ちに余裕がない状態か。

(そういう場合は
無理に課題の説明を続けるのではなく
私生活の問題に対して
本人が「辛い気持ちを抱えている事実」
を受け入れて、寄り添います

等々

そんな事を繰り返し繰り返し
少しずつでも
「本人が前に進んでる感」を
感じてもらえるように
レッスンを進めています。

そんな風に進めていくので
それらの課題を一つ一つクリアした時は
皆さん
自分に対する強固な自信が
「地層」のように
積み重なっていきます。


これは私の持論ですが。

人は、自分の中に
「確固たる真の自信」が
少しずつでもついてくると
他人に優しくなれると思うのです。

そして 他人に優しい人が増えていくと
その優しさが周りに伝わり移っていき
少しずつ
世の中が平和になっていくと
本気で思っています。

すると
今自分がやってる仕事が
計り知れない「やり甲斐」がある事を
実感できますよね。

これが
私が思う「傾聴」を学ぶと
教える仕事が楽しくなる理由です。

私と同じように
教える仕事をされている方や
その他、どんな仕事をされている方にも
「傾聴」を学んでみる事は
超オススメですよ!

「今なんとなく生き辛さを感じている」
そんな方には特にお勧めします。

2019年12月27日金曜日

(67)トライアドをナメてはいけません(U・S・T使用例)

アッパーストラクチャートアイアド 使用例 実用例

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。


アッパーストラクチャートライアドとは


前回のブログで
アッパーストラクチャートライアドについて
少し触れました。

そもそも
アッパーストラクチャートライアドとは
なんなのか。

細かい定義は省略してザックリ言うと。

スケールの中の音で構成される
テンションを含むトライアドの事です。

そのトライアドを
基本のコードサウンドの上に配置させて
使います。

アッパー・ストラクチャー・トライアド
を省略して
「U・S・T」と表記することもあります。

このブログでも今後は
U・S・T、と書かせてくださいm(__)m

ここでは2つだけルールを。

①U・S・Tで使うトライアドは
MajorとMinorのみ。

②コードを積み上げていく時
各音の間で♭9thが生じないようにする。




U・S・Tの使用例


前回のブログで
3つのU・S・Tの使用例を挙げました。

今回はその(1)を
説明していこうと思います。


(その1)は
【基本コード「A♭7」を左手で弾いて
その上に、右手で
A♭の2度上のメジャー・トライアドを
乗せて弾いてみてください。】でした。
(その時、左手は5度抜きで弾きましょう。)



わかりやすく
「A♭7」を「C7」に変えて
説明しましょう。

基本コード「C7」を左手で弾いて
その上に、右手で
Cの2度上のメジャー・トライアドを
乗せて弾いてみてください。
(その時、左手は5度抜きで弾きましょう。) 



「D」(レ・ファ#・ラ)ですね。


これは
何のスケールから発生するU・S・Tか
わかりますか?

これは
「リディアン♭7スケール」の中の音で
構成されるU・S・Tです。

Cリディアン♭7スケール、コレです。




先ほど説明した
「スケールの中の音で構成される
テンションを含むトライアド」が
隠れてますね。

赤い丸で囲んであるのがそうです。

曲の中で
リディアン♭7スケールを
どんな時に使うかと言うと。

例えば

キーCの曲でドミナントといえば
G7。
そのG7に対するⅤ7はD7。

このD7の時に
Dリディアン♭7スケールが使えます。

つまり
キーCの曲で
そのⅡ7である「D7」の時に
Dリディアン♭7スケールが使える
ということです。








曲で例えるなら
「Take the A Train」ですね。

この曲は
キーCです。

この曲のテーマ部分の
3、4小節目は「D7」ですね。
この時
Dリディアン♭7スケールが使えます。

この曲のように
多くのスタンダードで
よく使われるコード進行が

「Ⅱ7→Ⅱm7→Ⅴ7」

このⅡ7では
リディアン♭7スケールが使われます。

あとは
Ⅱφ7→Ⅴ7の
Ⅱφ7」の代わりに
Ⅵ♭7」を使う時にも
リディアン♭7スケールが使えますね。

他にも使用例はありますが
またの機会に(^^)

実際にどう使うのか?


私がよくやるのは
「D7」の時に
2度上のメジャー・トライアド「E」
を乗せる時に
「D7」の3度の「ファ#」の音を
一緒に弾いて「E add9」を
フレーズに使ったりします。




などなど、色々。


その他 トライアドを、和音でそのまま
転回形などを使って乗せるだけってのも
よくやります。

如何でしょうか?

U・S・Tは
自分のお気に入りを見つけて
転回形やフレーズで使ってみると
意外に楽しいです。

是非やってみてください。
続きはまた次回に!

2019年12月12日木曜日

(66)トライアドをナメてはいけません!


トライアドをナメてはいけない。アッパーストラクチャトライアド。

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。


トライアドとは


トライアド(3和音)とは
3音構成の和音のことで
ルート(根音)の上に3度と5度を重ねた
コードです。

トライアドの種類は

メジャー・トライアド
マイナー・トライアド
ディミニッシュ・トライアド
オーグメント・トライアド

の4種類。

これらは
3度をフラットさせたり
5度をフラットやシャープさせたりの
組み合わせで成り立つ4種類です。

この4種類のトライアドが
どんなキーでも
自由自在に弾けるようになることは
基礎中の基礎であり
その後の成長にも
とても必要になってくる技術です。

その習得の為の練習のコツを
こちらのYouTubeにも載せています。
よかったら(^^)




トライアドをナメてはいけない理由


トライアド(3和音)なんて
そんなの簡単だよ
どんなキーだって楽勝だよと言う方。

では
基本コード「A♭7」を左手で弾いて
その上に、右手で
A♭の2度上のメジャー・トライアドを
乗せて弾いてみてください。
(その時、左手は5度抜きで弾きましょう。)

すぐ弾けますか?

ちなみに
2度上のメジャー・トライアドは
「B♭」ですね。



では次に
基本コード「Fm7」を左手で弾いて
その上で、右手で
Fの♭7度上のメジャー・トライアドを
弾いてみましょう。

♭7度上のメジャー・トライアドは
「E♭」です。




それでは最後に。

基本コード「C7」を左手で弾いて
その上に、右手で
Cの♭6度上のメジャー・トライアドを
弾いてみましょう。
(その時、左手は5度抜きで弾きましょう。)

♭6度上のメジャー・トライアドは
「A♭」ですね。

トライアドの基本形はもちろん
転回形も全て
弾けることが望ましいです。


ここまで弾いてきたトライアド。

これらが何を意味しているか。
気づいた方
いらっしゃったでしょうか?



そうです。
これらは全て
「アッパー・ストラクチャー・トライアド」
と呼ばれるものです。

音楽理論を学んで
色んなことが分かるようになってくると
この
アッパー・ストラクチャー・トライアドを
好きに使いこなすことが
楽しくなってきます。

どういうこと!?

そう思われた方は
私のレッスンを是非受けてくださいね。

今回、例に挙げた
アッパー・ストラクチャー・トライアド。
これらについては
次回のブログで少しだけ
その仕組みをお伝えしようと思います。


アッパー・ストラクチャー・トライアドを
好きに使えるようになるには
「トライアド」と「度数」を
完全に掌握することが大前提です。

その為にも
必要な課題をしっかりやっていきましょう!

2019年11月24日日曜日

(65)マイナーペンタトニックスケールを使ったワザ動画の補足&解説


こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

マイナーペンタトニックはどんな時に使えるのか


先日YouTubeにUPしました動画。
練習してみた方、いらっしゃるでしょうか。

簡単そうに見えて
意外に難しいと思われた方も
おられるかと思います。

今回
「Cマイナーペンタトニックスケール」
を例に説明しました。

このCマイナーペンタトニックスケールを
動画の冒頭の演奏でもたくさん使っています。

これは何を弾いているかといいますと。
Cの「ドリアン」モードスタイルで
演奏しています。

つまり
Cのドリアンで使うバッキングの上で
「Cのマイナーペンタトニックスケール」を
弾いています。

なぜ
Cドリアンモードで
Cマイナーペンタトニックが合うかと言うと

Cドリアンスケールの中に
Cマイナーペンタトニックの5音が
全て入っているから。

ということは
Cマイナーペンタトニックの5音が
全て含まれてる
モードスケールだったら
Cマイナーペンタトニックが使える
ということです。

例えば
Fのミクソリディアンスケールを
思い浮かべてください。

Cマイナーペンタトニックの5音が
全て含まれています。

ということは
Fの「ミクソリディアン」モードでも
Cマイナーペンタトニックが使える
ことになりますね。


他にどんな時に
マイナーペンタトニックが使えるのか。

まだまだ沢山ありますが
知りたい方は是非、私のレッスンを受けてくださいね。

動画のマイナーペンタトニックのワザの応用

マイナーペンタトニックのワザの応用


動画では
「Cマイナーペンタトニック」の
『1コ飛ばし奏法』を3連符で練習しました。

弾く手順は3連符の時と変わらないのですが
上の譜面のように
拍の区切るところを16分音符にして弾くと
ポリリズム風になって
けっこうカッコ良く弾けますよ(^^)

メトロノームに合わせて
是非やってみてください。

2019年11月14日木曜日

(64)代理コードを使う時に注意すべきこと

代理コードを使う時に注意すべきこと

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。


代理コードはいつでもどこでも使えるわけではない


音楽理論の勉強を進めていくと
代理コードについて学ぶ機会があると思います。

トニック
サブドミナント
サブドミナントマイナー
ドミナントetc...

それぞれに
色んな代理コードが存在するのですが

それらを学んだ時に
注意することがあります。

それは
代理コードというのは
いつでもどこでも使えるものではない
ということ。

特にドミナントの代理コードは
要注意です。

例えば
キーCの曲を演奏する時
ドミナントの「G7」が出てきたら
何も考えずに即「D♭7」が使えると思ったら
それは間違いです。


代理コードを使う時はメロディを最優先に考えよう


なぜ間違いかというと

キーCの曲で
「G7」の時のメロディは基本的に
「ミクソリディアン」の音でできています。

キーCの曲で
「D♭7」の時に使えるスケールは
「リディアン♭7」ですから

もし「G7」の代わりに「D♭7」を
使うなら

メロディの音が
「ソ」と「ファ」そして「シ」
である場合に限られます。

この
「ソ」と「ファ」そして「シ」。
何だかわかりますか?

それは
「Gのミクソリディアン」
{ソ,ラ,シ,ド,レ,ミ,ファ}
「D♭のリディアン♭7」
{レ♭,ミ♭,ファ,ソ,ラ♭,シ♭,ド♭(シ)}
共通音です。

共通音以外の
「ラ,ド,レ,ミ」がメロディの時に
「D♭7」を使うと不協和音が生じます。

これがわかった上で
「むしろそれがカッコいい!」と思って使うのは
素敵なことだと思いますが

ただ代理コードだというだけで
やみくもに使うのは危険です。

代理コードとは
あくまでも
代わりに使える可能性のあるコードのことで
いつでもどこでも使えるわけではないと
覚えておきましょう。

2019年10月30日水曜日

(63)指より先に脳を動かす

アドリブをする為の脳の使い方

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。


フレーズ集の落とし穴


私の教室に来る生徒さんに
これまでどんな練習をしてきたかを尋ねると
圧倒的に多いのが

「アドリブのフレーズ集を買ってきて
それを見ながら何度も弾く」です。

決して悪い練習ではないのです。
ただ
このやり方で効果が出るのは、

「ある程度
アドリブが出来るようになった人」が
他にどんなアイデアがあるのか
参考にしたいと思う時です。


フレーズ集には
色んな人の様々なフレーズが書いてあります。

重要なのは
「その一つ一つのフレーズの仕組み」が
理解できているかということ。

なぜその音が使われているのか
なぜその並びで書いてあるのか

そこを理解せずに
ハノンのように何回も弾くだけでは
残念ながら効果はあまり期待できません。

フレーズ集に書いてあるような
かっこいいフレーズが弾きたい気持ちは
よくわかります。

ただ、その前に理解しておくこと。


アドリブが出来ないと思っている人は

「すぐに完璧な答えを知りたい」

という考え方を捨てることが
大事だということです。

そもそも
アドリブに完璧な答えなんてないのです。

ではどうすればいいのか。

指よりも先に脳を動かす


クラシックでは
楽譜を見て
書いてある音符を見て
指を動かしますよね。

ジャズでは
コード進行を見て
まず脳をフル稼働させます。

その時に知っている知識だけで構いません。

その知っている範囲で
アイデアを振り絞って音を鳴らしていく。
これがアドリブです。

ですので
フレーズを弾く為の
脳の動かし方を
練習や勉強で鍛えていくこと。

これが本当に大事なことだと
理解していただけたでしょうか。

その為のカリキュラムが
私の頭の中に入っています。

興味のある方は
是非体験レッスンにお越しください(^^)

2019年9月30日月曜日

(62)「教える」という仕事を幸せに感じる理由

鍵盤を数字のイメージで捉えて、自由に弾けるようになろう。

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。


鍵盤を数字のイメージで捉える


冒頭の写真。
実はこれ、生徒のNさんが自主的に作成して
トイレの壁に貼ってるものを
特別に持ってきてもらったものです。

私はレッスンの中で常々
「鍵盤をイメージで捉えると覚えやすいですよ」と言っています。

ですので
電車などの移動時間にも使える
「イメージトレーニングカード」を
希望する生徒さんにはお渡ししています。
その記事はこちら
https://yukiyomusica.blogspot.com/2018/09/46.html

Nさんは
そこからさらに発展させて
全てのキーの色んな度数がわかるよう
鍵盤に数字を書き込んで
イメージで覚えられるように工夫されました。

これは
私が課題を出したわけではなく
Nさんが自ら考えて行動されたものです。

これを見せてもらった時
ほんっとうに、嬉しかったです。

なぜだか分かりますでしょうか。


「教える」仕事を幸せに感じる理由


私がレッスンで伝えているカリキュラムは
その課題をこなしていくだけで
ある程度のコード演奏やアドリブが
できるようになる仕組みになっています。

「ある程度」とは
リードシートを見ただけで
コード演奏やアドリブができたり、
セッションやライブで自由に演奏できる程度です。
(これだけでも数年はかかります。)

そのぐらいまでいくと
その後は
「こういう事ができるようになるには
こういう練習をしたら良いかもしれない」
という自身で考えて工夫していく力が
だんだん必要になってきます。

その力の礎を
レッスンの中で築いていくのも
講師としての自分の役割だと思っています。

日々のレッスンでは
生徒さん自身に自信がつき
なるべく前向きになって
少々のことでは心が折れない強さを
身につけて貰いたいという気持ちで
お一人お一人と向き合っています。

そして
だんだん自信がついてきている
生徒さんの表情の変化は
それだけで充分
「やり甲斐」であり「幸せ」を感じます。

そんな中、思いがけず
生徒さんの自主的な「やる気」を
見せてもらえる事は
何にも代えがたい「ご褒美」なんですね。

あ、あくまでもご褒美ですよ。

他の生徒さんへの
プレッシャーになってしまうといけないので
念の為(^^)

2019年8月31日土曜日

(61)「このまま逃げ続けていてはダメだと思いました。」


こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。


「このまま逃げ続けていてはダメだと思いました。」

この言葉は
教室に体験レッスンに来られる方が
よく口にされる言葉です。

私のレッスンに通われてる生徒さんは
クラシック経験が大なり小なりある方が多いです。

かろうじてバイエルぐらいが弾ける方から
ショパンをバリバリ弾きこなすような方まで様々です。

そんな方々が
「このまま逃げ続けていてはダメだと思いました。」
「そんな自分は嫌だ、と思ったんです。」と。

そして
勇気を出して問い合わせてくださいます。

人生で
「このままではダメだ」「こんな自分は嫌だ」
こんな風に思う事は、あると思います。

私ももちろんありましたし
これからもあるでしょう。

そんな時
ほんの小さな一歩を踏み出すのに
相当の勇気が要りますよね。


ですので
問い合わせをくださる時の
皆さんの「一歩」は
本当に大きなものだと思います。

なんとしても
その勇気を必ず意味のあるものに
していって貰いたいと
毎回気が引き締まります。

基礎地盤という「自信」を築いていく!


鍵盤で
アドリブやコード演奏が
出来るようになる為には
地味な練習が本当に沢山あります。

それらは
1日だけ集中的に何時間も練習するよりも

筋トレのように、1日10分でも良いから
できるだけ毎日
継続的にやるのが望ましいです。

「心が折れてしまいそう」

これは、
何かを習得する時には
よくある感情だと思いますが。

その地味な練習を乗り越えた時
「基礎地盤」という
一つの大きな「自信」を得られるのだと
私は確信しています。

今の自分から一歩踏み出したい方
自分に自信をつけたい方

ぜひ無料体験レッスンにお越しください。
一緒に頑張りましょう。

「生徒さんの声」を
下記ページに載せています。

レッスンの進め方などを知りたい人は
読んでみてくださいね。
https://www.yukiyomusica.com/pg288.html

2019年8月1日木曜日

(60)スケールの音を一つ置きに縦に積んでいくと?


コードを積み上げる

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

縦に積んだものがコードになる


前回のブログで
「スケールを覚えるコツ」を書きました。

復習すると
スケールの7つの音の中で
4つのコードトーンと
3つの経過音を
理解する事が大事だということを書きました。

今回はそのスケールの音を
縦に3度ずつ積み上げていきます。

どういうことかというと

例えば、Cの Hm P5↓は


このスケールを一つ置きに見てみると
ド、ミ、ソ、♭シ、
「C7」のコードトーンになります。

この「C7」の上に
間の「♭レ、ファ、♭ラ」を積んでみる。

しかし
「ファ」の音は3度の代わりに
sus4として使う音なので
コードを積む時は省きます。

そして
「♭13(♭ラ)」が一番上にある時は
5度(ソ)も省きます。
(理由は短9度が出来てしまうからですが詳しくはここでは省略します。)

するとこうなります。

これが、ジャズの両手コードになります。

横に並べたものがスケール。
縦に積んだものがコードになってるんですね。

こんな風に
スケールとコードを関連づけて
覚えていきましょう。

もちろん、12キーで覚えましょうね(^^)

「そんなの無理だよ〜」と思った方。
大丈夫です。覚えられます。

その秘密を知りたいと思ったら
ぜひ無料体験レッスンへいらしてください。

脳トレの感覚を少し体験していただけますよ(^^)

2019年6月20日木曜日

(59)スケールを覚えるコツ


こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。


スケールの7つの音を覚える


皆さんはスケールを覚える時
どんな風に覚えていますか?

例えば
Hm P5↓を、12キーで覚えるのは大変ですよね。

スケールの7つの音を
漠然と覚えようとしても、なかなか覚えられないのが現実だと思います。

「Cの Hm P5↓」を例に見ていきましょう。
このスケールを一つおきに見ていくと、まずコードトーンが見えますね。

スケールを覚えるコツ


赤い丸の音符がコードトーンです。
これはコードネームでいう「C7」ですね。

これで
7つの音のうち4つが覚えられます。

残りの
コードトーンの間の
3つの経過音を見ていきます。

まず
「♭レ」はテンションの「♭9」
そして
「♭ラ」はテンションの「♭13」

残りの「ファ」は
テンション「11」ではなく「4」なので
sus4の時に3の代わりに使う音です。

セブンスコードで、「4」はコードトーンでもテンションでもないので、コードを積む時には使いません。

しかしアドリブフレーズでは、アプローチノートや経過音として使えます。

このように
スケールを覚えるときは、
スケールの中に浮かび上がるコードトーンと
その間の経過音を理解しながら覚えていきましょう。

2019年5月31日金曜日

(58)才能がないとアドリブできない?



こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

最近はレッスン動画をUPする方に気を取られて
ブログが疎かになってしまっていました。
反省反省。。


過去に受けてきたジャズピアノレッスン


さて
私の教室に来られている方は
以前ジャズピアノを習った経験のある方が多いです。

体験レッスンの時に
これまでどんなレッスンを受けてきましたか?
と尋ねると

「既存のジャズアレンジしてある譜面を
そのまま弾くだけのレッスンだった」

「ここはこのスケールが使えるからこんな風に弾くんだよ
と実演を見せてもらっても、説明の内容は理解できても実演の内容が複雑すぎてピンとこなかった。

「意味がわからないまま、言われるままに弾いて1曲を仕上げる」の繰り返しだった。

「先生の言葉がどんどん専門的になってきて、こちらの理解が追いついていけず、しんどくなってやめてしまった。」等々。


私も同じような経験があるなぁと、毎回共感しながら聞いています。

これらの話を聞いて私が注目することがあります。

それは
「アドリブが出来ない」と感じている人は、上達していくための手順を理解することが必要であるということ。

特にクラシックピアノをやっていた人は、クラシックピアノの時と同じ手順でジャズピアノをやろうとします。

これこそが、アドリブの上達を妨げている理由です。


クラシック脳とジャズ脳は全くの別物


以前からこのブログにも書いてますが。

そもそも、楽譜に書いてあることを弾く行為とアドリブをする行為では脳の使い方が全く違います。

ですので、アドリブが出来るようになる為には
「クラシックピアノでは使わなかった脳を一から作り上げていく」ことが必要になってきます。

私のレッスンを受けている生徒さんは、
「課題をやると脳に負荷がかかっているのがわかります」と皆さん一様に言われます。

それだけ、クラシックピアノとジャズピアノでは手順が違うということです。

そしてその手順を、順を追って分かりやすく教えてくれる先生は、なかなかいないというのが現状だと思います。


才能がないとアドリブできないのか?


才能のありすぎる人というのは
音を聴いて感覚だけで弾けるので、手順を理解していなくても弾けてしまいます。

というより、そもそも手順の存在に気づいていません。

そういう人は最初から
「とにかく耳コピしまくって、人の演奏を盗め!」と言いがちです。

しかし
初心者にそれを言うのは、あまりに酷だと私は思うのです。

耳コピ自体は、耳が鍛えられたり、好きな方向性が定まってきたりするので、初心者の段階からやっても意味があります。

しかし 「耳コピして、人の演奏を盗む」。そのための前段階の手順が必要な人は沢山います。

そして、その手順を把握して色んなことを理解してからの「耳コピ」は、その後の上達にめちゃくちゃ効果があるんですよ。


才能がないと思って、アドリブやコード演奏を諦める必要はありません。

才能がないから弾けないのではなく、そのやり方「手順」を知らないだけです。


以前
感覚だけではアドリブが出来なかった私が
実践して組み上げたカリキュラムは、より効率よく脳を鍛えていく為の手順が揃っています。

その入り口を、体験レッスンで体験してみませんか?
体験レッスンは約40分で無料です。

お気軽にお問い合わせください(^^)






2019年3月30日土曜日

(57)ナポリの6度

コード進行における、ナポリの6

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

最近たまたま続けて演奏する機会があった
"RECADO BOSSA"

その中で、少し気になったことがあったので
今回書いてみることにしました。

ナポリの6度とは?


このブログを読んでくださってる皆さんは
「ナポリの6度」をご存知でしょうか?

「ナポリの6度」とは
昔、イタリアのナポリを中心に活躍した作曲家が好んで使用していた和音(コード)のことです。


どのような原理なのか?


「ナポリの6度」の基本的な原理は

ザックリ言うと
マイナーキーにおける「Ⅱm♭5」のルートが、半音下に変化した和音が「ナポリの和音」です。

例えば
キーCmの「Ⅱm♭5」は「Dm♭5」
その
Dm♭5」→「D♭」(ナポリの和音)


なぜ「ナポリの6度」かというと


この「D♭」の第3音が一番下にいく
「第一転回形」の「D♭/F」が最もよく使われる用法で。

この「第一転回形」の一番下の「F」と一番上の「D♭」の音程が6度になることが「ナポリの6度」といわれる所以です。


ジャズやポピュラーでは
「 D♭maj7」の4和音でも使います。
裏コードの「D♭7」ではないので、注意してください。


どのような時に使うのか?


ここで冒頭の
"RECADO BOSSA"に話が戻ります。

例えば「キーDm」なら
よく頂く譜面資料は
テーマの[A]の2括弧の1小節目は
【E♭maj7】と書かれていることが多いです。

この小節のテーマメロディの
1拍目の音は「E♭」なので、

ここは是非【E♭maj7 / G】と「ナポリの6度」を使いましょう!

サウンドがグッとお洒落になりますよ(^^)









2019年2月26日火曜日

(56)「恥」「挫折」「悔しい!」は全部【糧】

「恥」や「挫折」「悔しい!」は全部「糧」

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

が、今日はジャズピアノや
アドリブ、コードの練習の話ではなく

音楽を含め
何かの「プロ」になっていく上で
必ず乗り越えなくてはいけない事の話を。


「恥」「挫折」「悔しい!」



こういう気持ちを
このブログを読んでくださってる方は
これまでどれぐらい味わってこられたでしょうか。


穴があったら入りたいほどの恥をかいたり

もう自分はこの先
二度と立ち直れないんじゃないか
と思うぐらいの挫折を味わったり

理不尽極まりない状況に
自分が自分でなくなるほどの
怒りや悔しい気持ちになったり。


私は
人の人生で
こういう経験を全くせずに過ごす人生は
ほとんどないと思っています。

音楽の世界でも
現場で仕事をされてる方は
例外なく、こういう経験を
たくさん経てこられていると思います。

もちろん私も
今でも思い出すだけで
全身の毛穴から汗が噴き出してくるような
経験をいくつもしてきました。

そういう経験をした時
暫くはほんと辛いですよね。

私は
わりと立ち直りが早いと自覚してますが
それでも4日、5日は寝られない事がありました。


その経験を、その後の人生の中で意味があったことに出来るかどうか



それは
恥や挫折や悔しさを味わった後

「その経験を
どう自分の人生の糧としていけるか」

という思考にシフトチェンジ出来るかで
変わってくるのだと思います。


自分の力量不足で
恥ずかしい思いをしたなら

その力量不足の自分を潔く認める。
↑コレほんと大事ですよね!(自戒も込めて)

そして克服する為にやれることを考えて
実行に移す。

それで実力が付いていけば
その「恥」には意味があったことになりますよね。

「挫折」や「悔しさ」もそうです。

その経験を、その後の人生の中で
意味があったこと【糧】に出来るかどうかは自分次第なんですね。


ただ
常にこういう意識を持ち続けることは
けっこう難しいし、しんどいと思います。

でも、自分が大きな決意でもって
「やる!」と決めた事に関しては
「苦渋を糧に」の思考で、なんとか乗り切っていきましょう!


私も頑張ります!

2019年2月13日水曜日

(55)ジャズピアノレッスンはマンツーマンが良い理由

ジャズピアノレッスンはマンツーマンが良い!

ジャズピアノレッスンは

マンツーマンだから良い

3つの理由。


こんにちは!
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

今日は、私がマンツーマンレッスンにこだわる理由を、3つお話ししようと思います。

ジャズピアノで(ジャズ以外でも)自由にアドリブが出来るようになるために覚えることはたくさんあります。

特に悩まされるのは「12キーの存在」です。

スケールでもコードでも、指の間隔や運指がキーによって全く違ってくるので、覚える人にとってみれば「とてつもなく大きな壁」に思えてしまうのは当然のことです。

それを自主的にやるとなると、強靭な精神力と根気強さが必要になってきますね。

そこで
マンツーマンレッスンにこだわる理由、その1です。

月謝を払って

課題として出されるから頑張れる!


私が出すレッスン課題は「12キーでやってくる」を基本としています。

一人の時は困難だったことも
課題として「いついつまでにやる!」という目標が立てられます。

お金を払ってるなら、なおさら「やらなきゃ」となりますよね(^^)

生徒さんが忙しくて課題が出来なかった時は、「より効率的に覚えられるコツ」や「生徒さんの性格に合わせた覚え方」を一緒に考えます。

そしてこれが2つ目の理由に繋がります。

生徒さんの表情を見て

どこまで理解出来ているかがわかる!


いまいちピンときてないようなら
別の角度から説明したり、実例を弾いてイメージできるようにしたり、色々工夫できるので、マンツーマンレッスンで表情を読み取ることは私にとって必要不可欠です。

そして何より

アドリブが出来ない
苦手なキーのコード演奏が出来ない

そんな悩みを抱えてた生徒さんたちが、少しずつアドリブが出来るようになったり、アドリブやコードの仕組みがわかった時

その明るい表情を見る瞬間が

私にとって最高のやり甲斐を感じる時であり、なんとも言えない充実感を得られる瞬間なのです(^^)


そして3つ目の理由は

たわいのない会話で

お互いの信頼関係を築いていける!


これ、実はとても大切で。

生徒さんがレッスン室に入ってこられた瞬間から、私の意識はその生徒さん一人に集中します。

すぐにレッスンを始めて、集中できる状態かどうか

今日はアカデミックな事を学びたいと思ってるのか

技術的な事を知りたいと思っているのか

様々なアンテナを張り巡らせて

生徒さんの近況を訊いたり、たわいのない世間話をして判断していきます。

そうした私の目線や仕草は生徒さんにも伝わるもので。

そうしていくうちに生徒さんも「学ぶモード」スイッチが入ります。

こういう信頼関係は、マンツーマンレッスンだからこそ築いていけるのだと私は思っています。

オンラインレッスンも一応視野に入れて検討していますが、今のところ具体的に始めるには至っていません。

もう少し研究してみますね。

余談になりますが

長岡京ミュージックジムのWEBサイトに「動画コーナー」を作りました。

ライブ映像や(冒頭の写真は動画の一部です)、レッスン動画を載せています。

よかったら是非、時々覗いてみてください(^^)