2019年5月31日金曜日

(58)才能がないとアドリブできない?



こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

最近はレッスン動画をUPする方に気を取られて
ブログが疎かになってしまっていました。
反省反省。。


過去に受けてきたジャズピアノレッスン


さて
私の教室に来られている方は
以前ジャズピアノを習った経験のある方が多いです。

体験レッスンの時に
これまでどんなレッスンを受けてきましたか?
と尋ねると

「既存のジャズアレンジしてある譜面を
そのまま弾くだけのレッスンだった」

「ここはこのスケールが使えるからこんな風に弾くんだよ
と実演を見せてもらっても、説明の内容は理解できても実演の内容が複雑すぎてピンとこなかった。

「意味がわからないまま、言われるままに弾いて1曲を仕上げる」の繰り返しだった。

「先生の言葉がどんどん専門的になってきて、こちらの理解が追いついていけず、しんどくなってやめてしまった。」等々。


私も同じような経験があるなぁと、毎回共感しながら聞いています。

これらの話を聞いて私が注目することがあります。

それは
「アドリブが出来ない」と感じている人は、上達していくための手順を理解することが必要であるということ。

特にクラシックピアノをやっていた人は、クラシックピアノの時と同じ手順でジャズピアノをやろうとします。

これこそが、アドリブの上達を妨げている理由です。


クラシック脳とジャズ脳は全くの別物


以前からこのブログにも書いてますが。

そもそも、楽譜に書いてあることを弾く行為とアドリブをする行為では脳の使い方が全く違います。

ですので、アドリブが出来るようになる為には
「クラシックピアノでは使わなかった脳を一から作り上げていく」ことが必要になってきます。

私のレッスンを受けている生徒さんは、
「課題をやると脳に負荷がかかっているのがわかります」と皆さん一様に言われます。

それだけ、クラシックピアノとジャズピアノでは手順が違うということです。

そしてその手順を、順を追って分かりやすく教えてくれる先生は、なかなかいないというのが現状だと思います。


才能がないとアドリブできないのか?


才能のありすぎる人というのは
音を聴いて感覚だけで弾けるので、手順を理解していなくても弾けてしまいます。

というより、そもそも手順の存在に気づいていません。

そういう人は最初から
「とにかく耳コピしまくって、人の演奏を盗め!」と言いがちです。

しかし
初心者にそれを言うのは、あまりに酷だと私は思うのです。

耳コピ自体は、耳が鍛えられたり、好きな方向性が定まってきたりするので、初心者の段階からやっても意味があります。

しかし 「耳コピして、人の演奏を盗む」。そのための前段階の手順が必要な人は沢山います。

そして、その手順を把握して色んなことを理解してからの「耳コピ」は、その後の上達にめちゃくちゃ効果があるんですよ。


才能がないと思って、アドリブやコード演奏を諦める必要はありません。

才能がないから弾けないのではなく、そのやり方「手順」を知らないだけです。


以前
感覚だけではアドリブが出来なかった私が
実践して組み上げたカリキュラムは、より効率よく脳を鍛えていく為の手順が揃っています。

その入り口を、体験レッスンで体験してみませんか?
体験レッスンは約40分で無料です。

お気軽にお問い合わせください(^^)






2019年3月30日土曜日

(57)ナポリの6度

コード進行における、ナポリの6

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

最近たまたま続けて演奏する機会があった
"RECADO BOSSA"

その中で、少し気になったことがあったので
今回書いてみることにしました。

ナポリの6度とは?


このブログを読んでくださってる皆さんは
「ナポリの6度」をご存知でしょうか?

「ナポリの6度」とは
昔、イタリアのナポリを中心に活躍した作曲家が好んで使用していた和音(コード)のことです。


どのような原理なのか?


「ナポリの6度」の基本的な原理は

ザックリ言うと
マイナーキーにおける「Ⅱm♭5」のルートが、半音下に変化した和音が「ナポリの和音」です。

例えば
キーCmの「Ⅱm♭5」は「Dm♭5」
その
Dm♭5」→「D♭」(ナポリの和音)


なぜ「ナポリの6度」かというと


この「D♭」の第3音が一番下にいく
「第一転回形」の「D♭/F」が最もよく使われる用法で。

この「第一転回形」の一番下の「F」と一番上の「D♭」の音程が6度になることが「ナポリの6度」といわれる所以です。


ジャズやポピュラーでは
「 D♭maj7」の4和音でも使います。
裏コードの「D♭7」ではないので、注意してください。


どのような時に使うのか?


ここで冒頭の
"RECADO BOSSA"に話が戻ります。

例えば「キーDm」なら
よく頂く譜面資料は
テーマの[A]の2括弧の1小節目は
【E♭maj7】と書かれていることが多いです。

この小節のテーマメロディの
1拍目の音は「E♭」なので、

ここは是非【E♭maj7 / G】と「ナポリの6度」を使いましょう!

サウンドがグッとお洒落になりますよ(^^)









2019年2月26日火曜日

(56)「恥」「挫折」「悔しい!」は全部【糧】

「恥」や「挫折」「悔しい!」は全部「糧」

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

が、今日はジャズピアノや
アドリブ、コードの練習の話ではなく

音楽を含め
何かの「プロ」になっていく上で
必ず乗り越えなくてはいけない事の話を。


「恥」「挫折」「悔しい!」



こういう気持ちを
このブログを読んでくださってる方は
これまでどれぐらい味わってこられたでしょうか。


穴があったら入りたいほどの恥をかいたり

もう自分はこの先
二度と立ち直れないんじゃないか
と思うぐらいの挫折を味わったり

理不尽極まりない状況に
自分が自分でなくなるほどの
怒りや悔しい気持ちになったり。


私は
人の人生で
こういう経験を全くせずに過ごす人生は
ほとんどないと思っています。

音楽の世界でも
現場で仕事をされてる方は
例外なく、こういう経験を
たくさん経てこられていると思います。

もちろん私も
今でも思い出すだけで
全身の毛穴から汗が噴き出してくるような
経験をいくつもしてきました。

そういう経験をした時
暫くはほんと辛いですよね。

私は
わりと立ち直りが早いと自覚してますが
それでも4日、5日は寝られない事がありました。


その経験を、その後の人生の中で意味があったことに出来るかどうか



それは
恥や挫折や悔しさを味わった後

「その経験を
どう自分の人生の糧としていけるか」

という思考にシフトチェンジ出来るかで
変わってくるのだと思います。


自分の力量不足で
恥ずかしい思いをしたなら

その力量不足の自分を潔く認める。
↑コレほんと大事ですよね!(自戒も込めて)

そして克服する為にやれることを考えて
実行に移す。

それで実力が付いていけば
その「恥」には意味があったことになりますよね。

「挫折」や「悔しさ」もそうです。

その経験を、その後の人生の中で
意味があったこと【糧】に出来るかどうかは自分次第なんですね。


ただ
常にこういう意識を持ち続けることは
けっこう難しいし、しんどいと思います。

でも、自分が大きな決意でもって
「やる!」と決めた事に関しては
「苦渋を糧に」の思考で、なんとか乗り切っていきましょう!


私も頑張ります!

2019年2月13日水曜日

(55)ジャズピアノレッスンはマンツーマンが良い理由

ジャズピアノレッスンはマンツーマンが良い!

ジャズピアノレッスンは

マンツーマンだから良い

3つの理由。


こんにちは!
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

今日は、私がマンツーマンレッスンにこだわる理由を、3つお話ししようと思います。

ジャズピアノで(ジャズ以外でも)自由にアドリブが出来るようになるために覚えることはたくさんあります。

特に悩まされるのは「12キーの存在」です。

スケールでもコードでも、指の間隔や運指がキーによって全く違ってくるので、覚える人にとってみれば「とてつもなく大きな壁」に思えてしまうのは当然のことです。

それを自主的にやるとなると、強靭な精神力と根気強さが必要になってきますね。

そこで
マンツーマンレッスンにこだわる理由、その1です。

月謝を払って

課題として出されるから頑張れる!


私が出すレッスン課題は「12キーでやってくる」を基本としています。

一人の時は困難だったことも
課題として「いついつまでにやる!」という目標が立てられます。

お金を払ってるなら、なおさら「やらなきゃ」となりますよね(^^)

生徒さんが忙しくて課題が出来なかった時は、「より効率的に覚えられるコツ」や「生徒さんの性格に合わせた覚え方」を一緒に考えます。

そしてこれが2つ目の理由に繋がります。

生徒さんの表情を見て

どこまで理解出来ているかがわかる!


いまいちピンときてないようなら
別の角度から説明したり、実例を弾いてイメージできるようにしたり、色々工夫できるので、マンツーマンレッスンで表情を読み取ることは私にとって必要不可欠です。

そして何より

アドリブが出来ない
苦手なキーのコード演奏が出来ない

そんな悩みを抱えてた生徒さんたちが、少しずつアドリブが出来るようになったり、アドリブやコードの仕組みがわかった時

その明るい表情を見る瞬間が

私にとって最高のやり甲斐を感じる時であり、なんとも言えない充実感を得られる瞬間なのです(^^)


そして3つ目の理由は

たわいのない会話で

お互いの信頼関係を築いていける!


これ、実はとても大切で。

生徒さんがレッスン室に入ってこられた瞬間から、私の意識はその生徒さん一人に集中します。

すぐにレッスンを始めて、集中できる状態かどうか

今日はアカデミックな事を学びたいと思ってるのか

技術的な事を知りたいと思っているのか

様々なアンテナを張り巡らせて

生徒さんの近況を訊いたり、たわいのない世間話をして判断していきます。

そうした私の目線や仕草は生徒さんにも伝わるもので。

そうしていくうちに生徒さんも「学ぶモード」スイッチが入ります。

こういう信頼関係は、マンツーマンレッスンだからこそ築いていけるのだと私は思っています。

オンラインレッスンも一応視野に入れて検討していますが、今のところ具体的に始めるには至っていません。

もう少し研究してみますね。

余談になりますが

長岡京ミュージックジムのWEBサイトに「動画コーナー」を作りました。

ライブ映像や(冒頭の写真は動画の一部です)、レッスン動画を載せています。

よかったら是非、時々覗いてみてください(^^)





2019年1月21日月曜日

(54)クラシック脳とジャズ脳




私が生徒さんに出す課題は「12キーで覚えてくる」というのが基本です。


スケールは
ダイアトニックスケールや
マイナースケール
7thコードで使えるスケールなど

コードも
基本形からテンションコード、
それらをクリアすると

ⅡーⅤーⅠなどコード進行の
ヴォイシングも
全て12キーでやっていきます。


こう並べてみると、
本当にたくさんあるように見えますが

一つ覚えると
覚えたものと
なるべく関連づけた順で
課題を出していきますので

意外に
皆さんちゃんとクリアされます(^^)

そんな中

課題が
だんだん複雑になってくると

全てのキーで
五線紙に書いてこられる生徒さんが
時々おられます。

書くと
かなり大変な作業だと思うのですが
それでも
「書かないと覚えられないので」
と頑張って書いてこられます。

「12キーで書く」ことは


決して悪いことではないのですが
これが、近道のようで
実は
遠回りになってることもあります。


譜面に書いてあることを弾く
これは
クラシックの方法で
いわゆるクラシック脳で弾くことです。

対して

ピアノのジャズ脳は

88鍵の特性を理解して
音の構造や性質を分かって
弾いていきます。


基本のコード、スケールから
12キーで覚えていく

この脳のプロセスが

「アドリブの仕組み」を
理解していくことに直結していきます。

段階段階で
私がそういう説明をするので

生徒さんは
「なるほど、
だからこの練習が必要なんですね」
と改めて言われます。

コードやスケールを
12キーで覚える時は
思い切って
書くことをやめてみましょう。

12キーが難しければ

今回は4つのキー
次回にまた4つと

数回に分けても良いです。

少しずつでも
確実に前進しましょう!