2017年11月22日水曜日

(38)アドリブやコード演奏には「思考回路の訓練」が必要です。



クラシックは弾けるけれど、
アドリブやコード演奏が出来ない。

楽譜がないと何も弾けない。

私の教室には
そんな悩みを長年
抱えてきた生徒さんが多くいらっしゃいます。

時々
『ジャズレッスン』を謳ってる教室で
「ジャズの曲を楽譜どおりに弾いていく」
だけのレッスンをする教室もありますが。

それではいつまでたっても
アドリブやコード演奏は
出来るようになりません。


楽譜を見て、
「ここは弱く、あそこは強く弾こう」
「この小節はゆっくり
そしてだんだん速く弾こう」
というようなレッスン方法ではなく。

アドリブやコード演奏が
出来るようになる為には
まったく別の訓練方法があるのです。

具体的に言うと

基本的なことから
系統立てた順番で練習し
頭でコントロールして
アドリブやコード演奏のための
「思考回路」を作っていくのです。


アドリブやコード演奏が出来ないのは
そのやり方がわからないだけで。

決して
才能がないから出来ないのでは
ありません。


やり方がわかって、訓練すると
誰でも出来るようになります。
その為に、私が全力でサポートします。

諦める必要はありません。

一緒に頑張りましょう(^^)

2017年10月29日日曜日

(37)テンションの使い分け



ジャズピアノの勉強で
ある程度
コードやテンションの種類を覚えた頃
難しい事の一つに

「♭7コードのテンションの使い分け」
があります。

9、♭9、#9、のどれを使うのか。
13、♭13のどちらを使うのか。

それらを判断するには

「その時に弾いているキーは何で」
「何度のコードなのか」
「メロディーやフレーズに合っているか」

などを意識しなければいけません。

一気に書くと
ハードルが高いように
感じるかもしれませんが


何回もやっていくうちに
少しずつ分かるようになります。


ジャズコード「Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ」の基本練習
「Aフォーム」「Bフォーム」の中でも
テンションが入っていますね。

その練習の時にも
ただ型を覚えるだけでなく
「今弾いているテンションは何か」
を意識して練習するようにしましょう。


焦らず、じっくり繰り返しやることで
必ず出来るようになりますよ(^^)


2017年9月18日月曜日

(36)「アドリブはセンスだよ」と言われて戸惑っている方へ




当教室へお問い合わせくださる方で
"今までジャズを他の先生に習った事がある"
という方は少なくありません。

それでも、
主に「アドリブができるようになりたい」
という人に向けて発信をしている当教室に
お問い合わせくださる。


体験レッスンの中で
これまでどんなレッスンを受けたかを尋ねると。


① ジャズ風にアレンジしてある譜面を
そのまま弾くだけのレッスンだった。

② 基本コードはわかったけど
テンションやボイシングに関しては
あまり教えてもらえなかった。
その仕組みや使い分け方を知りたい。

③ 使えるスケールやフレーズ等は
教えてくれるけど、
それをどう使って良いのかが分からない。
先生に聞くと
「あとはセンスだよ。」と言われてしまい
そこから悩み続けている。

等々です。

私の見解ですが、
① は、「ジャズレッスン」とは言い難い。
② は、教えるべき事。

そして
③は。

これは私も経験があります。

使えるスケール、コードトーン、フレーズ等
材料は丁寧に説明してもらえる。

その後、先生の模範演奏もしてもらえる。

でも、いざ自分でやってみると
先生のようにカッコ良く繋がらないし
材料をただ並べたようになってしまう。

それを
「あとはセンスの問題だよ」と言われて
行き詰まってしまう気持ちはよくわかります。


たしかに、世の中には
センスで乗り切れてしまう人もいます。

教える立場の人がそのタイプだった場合
「センスだよ」と言うのもわかります。

ただ、センスで乗り切れない人も
たくさんいます。

その場合は
「使える材料を説明して伝える」と
「先生の模範演奏を聴かせる」の間に、
もう1、2クッションの行程が必要だと
私は思っています。

そのカリキュラムが
長岡京ミュージックジムにはあります。


悩んでいる方は
気兼ねなく連絡してください(^^)


2017年8月12日土曜日

(35)スケールウンチク



世界の中に
様々な文化がある中で
音楽の世界には
無数のスケールが存在します。

ジャズの理論書を見ると
基本的なスケールの後に

複雑で長い名前のスケールが
たくさん載っている事が
ありますね。

しかしなにも

それらを全て記憶していなくても

アドリブしていくうちに
知らず知らず
覚えた事のないスケールの音を
使っていることは多いものです。


今回は、その
複雑で長い名前のスケールウンチクを一つ。


「La Fiesta」という
チックコリアの曲があります。

このイントロ~[A]の部分。

コードは
「E」「F」「G」で出来ています。

この3つのコードの構成音を
全て含んだスケールを
「スパニッシュ・8ノート・スケール」
というんですね。
(スパニッシュ・フリジアンともいう)


この
「Eのスパニッシュ・8ノート・スケール」で
「La Fiesta」の[A]の部分を
アドリブしてみるとハマると思います。


覚えにくければ

フリジアンスケールに
「♮3」を加えたスケール
と覚えてもいいです。

もしくは

ハーモニックマイナーP5↓スケールに
「#9」を加えたスケール
と覚えても良いかもしれません。


以上、
スケールウンチクのお話でした(^^)

2017年7月10日月曜日

(34)ピアノコースですが、管楽器の生徒さんもいらっしゃいます(^^)



写真の生徒さん
普段はトロンボーンをやってる方です。

私のブログをずっと読んで下さってて
「コードやアドリブの仕組みを理解したい」
ということで
昨年夏からレッスンに通って頂いてます。

ピアノは少し弾ける方なので
コードや音程、スケールなどの
音楽理論のことは鍵盤上で説明して
課題も鍵盤でやって貰っています。

先日
自分の楽器をレッスンに持ってきて頂き
いつもはピアノでやってる課題を
トロンボーンでやって貰いました。

この日の課題は
「ミクソリディアンでアドリブしてみよう」

すると

ピアノでやるより
はるかに自由に、歌うように
アドリブされたんですね。

伴奏は私が担当したのですが
普段やっている楽器のせいか
私の音に反応して演奏する余裕も
伺えました。

この生徒さんは

コードの仕組みがわかることで

自分がコードに対して
何度の音を鳴らしているのか
が分かるようになってきたと

嬉しそうに話してくれます。

スケールも
先に鍵盤で覚えているせいか
トロンボーンでも難なく演奏されます。
(移調楽器なのに!)

私は
鍵盤以外の楽器の人が
コードやアドリブの仕組みを
鍵盤上で理解することは
実は
遠回りのようで
近道なんじゃないかと感じています。

鍵盤以外の楽器の
奏法を教える事はできませんが

コードを理解したい
ジャズ理論を勉強したい
アドリブができるようになりたい

そんな方には
その仕組みを伝えることはできますので
悩んでいる方は是非ご連絡下さい(^^)