こんにちは!アドリブ脳を鍛えるピアノ講師、岡 幸代(おか ゆきよ)です。
前回の投稿では「プロに必須の3つのスキル」をお話ししましたが、今回は私の25年のキャリアの中から、特に「心臓が飛び出しそうだった!」という現場の裏話を3つお届けします。
【体験談①】「本日、DVD収録です」当日に告げられた衝撃
まず思い出すのは、渡辺真知子さんのデビュー30周年記念コンサートでのこと。
会場のよこすか芸術劇場に入ると、スタッフさんから一言。
「あ、今日はDVD収録入りますから」
……えっ、今から!?(笑)
DVDはずっと形に残るもの。小さなミスも許されないというプレッシャーで一気に緊張が走りました。
ですが、この時は不思議と「やるしかない!」とすぐに腹を括ることができ、結果としていつも以上に納得のいく演奏ができたんです。
その時の映像が最近YouTubeで解禁されました!当時の私の「全集中」な演奏を、ぜひ覗いてみてください(笑)。
【体験談②】開演まで20分!「なんかクラシック弾いて」の無茶振り
次は、徳島県での円広志さんのライブでのエピソード。
リハーサルも無事に終わり、あとは本番を待つだけ……というタイミングで円さんから一言。
「オープニングの前に、なんかクラシック弾いて。そこから1曲目に繋いでや」
プロの現場に「できない」という選択肢はありません。
久しく弾いていなかったクラシックの記憶を必死に手繰り寄せ、絞り出したのは「乙女の祈り」。
さらに難問が。次の曲が「E(ホ長調)」のブルースだったので、本来「E♭(変ホ長調)」である乙女の祈りを、その場でEに移調して弾く必要があったのです。
開場まであと20分。脳をフル回転させて準備し、本番は大成功!
まさに「移調力」と「精神力」が試された、究極にスリリングな瞬間でした(笑)。
【体験談③】情報、たったの一行。「これでなんか弾いて」
最後は、円広志さんのYouTube撮影でのリハーサル中。
「オリジナル曲の『ダイヤモンド』を、今日はアレンジを変えてやりたい」と円さん。
当時まだバンドに入って日が浅かった私は、その曲を詳しく知りませんでした。すると円さんがホワイトボードにさらっと書いたのは……
「Em」
たったこれだけ!(笑)
「岡さん、これでなんか弾いて」
テンポだけ確認し、あとは自分の感性と「アドリブ脳」を信じて音を紡ぎました。その場で生み出したイントロが、こちらの動画で聴けます。
まとめ:現場のピンチは、最高の「成長」のチャンス
いかがでしたか?
どれも当時は冷や汗ものでしたが、今となってはプロとして誇れる、最高にエキサイティングな思い出です。
こうした「現場で通用する対応力」は、正しいトレーニングで誰でも身につけることができます。
あなたも私と一緒に、どんな無茶振りにもワクワクして応えられる「アドリブ脳」を鍛えてみませんか?
講師プロフィール:岡 幸代(おか ゆきよ)
25年以上のキャリアを持つピアニスト。数々の有名アーティストのサポートを務める傍ら、現在は「現場で使えるスキル」を伝えるピアノ講師として活動中。京都にて「長岡京ミュージックジム」を主宰。