こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。
スケールを覚える順番にもコツがある!
数あるスケールの中で
一番最初に覚えるスケールというのは
「イオニアン・スケール(メジャースケールと同じ)
という人は多いと思います。
イオニアン・スケールは
「ドレミファソラシド」の並びなので
比較的覚えやすいと思います。
そして、その次に覚えるスケールで
オススメのスケールは
ミクソリディアン・スケールです。
なぜかというと
ミクソリディアン・スケールは
イオニアン・スケールの
7番目を♭させるだけで良いので
これもまた覚えやすいのです。
そうやって一つ覚えたスケールと
並びが似ているスケールを覚えることで
数多くあるスケールも覚えられるようになります。
スケールを理解しながら覚えよう
「HmP5↓・スケール」
(完全5度下の和声的短音階)
このスケールを覚える前には
ミクソリディアン・スケールを先に覚えた方が良いです。
実はこの「HmP5↓・スケール」という名称は
輸入盤の理論書では
「ミクソリディアン♭9、♭13」となっているものもあります。
ミクソリディアンを12キーで弾ける人は
このように考えた方が理解しやすいかと思います。
それぞれのスケールを1つ置きに見ていくと
コード・トーンは全く同じで
「ド・ミ・ソ・シ♭」。(赤い丸)
違っているのは(青い四角)で
「2番目の音=9」と「6番目の音=13」で
ミクソリディアンの方は
9も13もナチュラル。
HmP5↓の方は両方とも♭で
♭9と♭13。
つまり、ミクソリディアンを先に
12キーでしっかりと覚えておくと
9と13を半音下に変えるだけで
「ミクソリディアン♭9、♭13(HmP5↓)スケール」になるのです。
この
「ミクソリディアン」と「HmP5↓」は
とても基礎となるスケールで
メジャー・キーのドミナント(Ⅴ7)では
「ミクソリディアン」を基礎として使い、
マイナー・キーのドミナント(Ⅴ7)では
「HmP5↓」を基礎として使います。
今回のことが理解できたら
これを基に
片手のコード、両手のコード、アプローチノートなどを練習すると良いです。
きっと理解しやすいと思います。
それぞれ12キーでやるとなると
少し大変と思うかもしれません。
でもアドリブが出来るようになって
上手くなる為には
これは必要なことで
義務教育で仕方なくやっているのではなく
自分の意思で
出来るようになりたいと思って
やっているはずです。
是非、楽しみながら練習していただきたいと思います。