クラシックピアノのレッスンのように
順を追った教材はあまりありません。
アドリブの壁は、
その高さも種類も数も
人によって全然違います。
アカデミック的な壁で立ち止まる人もいれば
音符が書いてない譜面を演奏することへの
恐怖という心の壁にぶつかる人もいます。
教える側の私の立場としては、
生徒さんの「壁」が今どこにあるのか
どれぐらいの高さなのか
どこからアプローチしていけば
その壁を乗り越えやすいのか。
色んな方面からじっくり観察して考えます。
そして
一つ一つ
確実に壁を克服していけるように
アドバイスや練習法を提示しています。
これまでも言ってきましたが。
ピアニストが
アドリブが出来るようになるためには
コードとスケールを
12キーで練習することは必須です。
その理由は
「どんなキーでも演奏できるように」
だけではないんです。
それよりも、
どんなキーでも怖くなくなる
「自分への絶対的な自信が持てる」から。
そして
この自信は後々「アドリブ脳」にも
しっかりと関わってきます。
ただ、そこの壁は意外に大きく
一人で練習していると
どうしても弾きやすいキーに偏って
しまいがちです。
「アドリブ脳を鍛えよう(2)」で書いた
音程差の認識は
その偏りをなくすためのいしずえです。
そのいしずえの作っていき方を
文章で説明するとなると
膨大に長くなってしまうので、
取っ掛かりだけ書いておきます。
意外に難しいですよ。
まさに脳トレです♪
コードにはたくさんの種類がありますが。
まずは3和音(トライアド)から。
それを12キーで練習をします。
コードC(ドミソ)からコードF(ファラド)
その次はコードBb(シbレファ)~
と完全4度上へ進みます。
前回の(4)
で書いた Cycle of 4th の順ですね。
この場合
和音でやるより分散和音でやる方が
音程を意識できますよ。
これを
止まらずに一定のテンポで
12キー弾く練習をします。
止まらずにできるようになったら
次は「ドミソ」の逆「ソミド」を
Cycle of 4thの順に12キーやります。
次は「ドミソ」の逆「ソミド」を
Cycle of 4thの順に12キーやります。
コードC(ソミド)からコードF(ドラファ)
その次はコードBb(ファレシb)~
と完全4度上へ進みます。
この辺から
脳が固まることもあるかもしれないですが
ゆっくりしたテンポでいいから止まらずに
頑張りましょう。
この辺から
脳が固まることもあるかもしれないですが
ゆっくりしたテンポでいいから止まらずに
頑張りましょう。
最初は
これだけでも大変だと思います。
しかし
アドリブ脳への道はまだまだ遠い!
それができたら今度は
その転回形をやっていきましょう。
一気にやろうとないで、
「一つのコードを12キーで」
これを
時間をかけて確実に脳と手に刷り込む。
そして一つ一つクリアしていきましょう。
これがコツです。
この地味な練習こそが、
後々大きな意味を持ってきます。
本当です!
もし
「そんな一人で根気強くできないよ!」
という方がいらっしゃったら
ご連絡ください。
練習の実演を見せつつ
スケール、コード、課題曲
一つ一つしっかりと課題を出しながら
レッスンいたします。
アドリブ脳を鍛えるのに大切なこと。
それは
基本こそ徹底的に脳に刷り込むべし。