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2020年8月3日月曜日

(78)学んだ事は実際に使ってみよう


2017年8月京都市東山区にて撮影(本文とは関係ありません)



こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

再び感染の拡大が懸念されていますね。

このコロナ禍で
生活のスタイル、仕事の環境などが
激変された方も多いと思います。

中には
自分のメンタルを正常に保つことが
難しくなってる人も
いらっしゃるかもしれません。

せめて
目の届く範囲の
手の届く範囲の人たちだけでも
支え合って
なんとか乗り切っていきたいと
切に思います。

学んだ事をそのままにしていませんか?


私のレッスンでは

スケールやコード
代理コードの使い方や
テンションを含むⅡⅤⅠの押さえ方等々...

基礎の土台をしっかりと築いた後は
曲の分析をしながら
少しずつ応用の技を伝えていきます。

例えば

ⅡⅤⅠの上での
U・S・Tの使い方や

ファイブ・スプレッドヴォイシングでの
トップ・ノートや内声での
テンション・リゾルブの例、

ちょっとした
速弾きの仕組みや考え方などなど...

すると
それらを伝えた時の生徒さんの反応は

「おー!そういう仕組みなんですね」
「この音がここで使える理由が初めてわかりました!」

目をキラキラさせて反応されます。

実は
大事なのは
そこからなんですね。

それらの技を学んだ後
そのままにしてしまってはいませんか?

実際に使ってみよう


私が出した課題を
出来るようになるまで練習すること。

それはまだ
ほんの第一段階です。

本当に自分のものになっていくには
実際に
どんどん意識して使っていくことが
とても大事で。

そして
使っていくには
「ここで使えるかも!」と自分で気づく力が
必要になってきます。

与えられた課題をこなすだけでなく
「習った事を使ってみよう!」
というチャレンジ精神を持ちましょう。


アドリブやコード演奏が
自由に楽しく出来るために。
「学んだ事を、実際に使うこと」

とても大事なことですよ。

2020年7月15日水曜日

(77)ジャズ理論を学ぶ前にやるべきこと


(2018/2月横浜にて。写真は文章とは関係ありません。)

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

今日は、実に4ヶ月ぶりに
電車に乗りました。

手と腰の調子がだいぶん良くなってきたので
(事情は前々回のブログにて)
2月以来の美容院へ。

4ヶ月ぶりともなると
改札を通る時など
ちょっと
ぎこちなくなるものですね。

ジャズ理論を学ぶ前に


アドリブやコード演奏が
できるようになる為に
ジャズ理論を学ぶことは非常に有効です。

特に
長くクラシックピアノをやってきた人は

アドリブやコード演奏において
「どういう理由でこの音が使えるか」
「なぜ、この音の積み方がカッコイイのか」

といった、理由づけが
最初の頃は特に
どうしても欲しくなる傾向にあります。

これは
私も経験してきた事なので
痛いほど気持ちは分かります。

長年、楽譜に書いてあることを
そのまま演奏するスタイルを続けてきた人は
どうしても、感覚オンリーの
解放された気持ちで演奏することは
難攻不落の高い高い壁に思えてしまうのです。

でも
ちょっと待ってください。

確かに
アドリブやコード演奏をしていく上で
ジャズ理論を学ぶことは有効ですが

ジャズ理論を学ぶ前に
やっておくべきことがあります。

それは

「楽典」をちゃんと理解しておくこと。

音程・調性・コードの基礎知識など
楽典を把握していないと
ジャズ理論は到底理解できません。

例えば
「音程」一つとっても
「C音」を基準にして
分かっているつもりになっていませんか?

では
「D♭音」からの短3度の音は?
減5度の音は?
すぐに答えられますか?
鍵盤上でイメージできますか?

アドリブやコード演奏が出来るようになる為に


そうやって
楽典の基礎知識を
しっかりと把握した上で

ようやく
ジャズ理論の勉強に入っていくわけです。

私のレッスンでは
必要最低限の楽典の知識は
課題でクリアできるカリキュラムになっています。

体験レッスンを経験されて
最初のレッスンの課題で

「え!?そんな簡単な事からですか?」

と驚かれることが多いのは、その為です。

でも
その課題をいざ経験してみると
本当に簡単な事かどうか
すぐ分かると思います。

「分かったつもり」になっていた事が
実は
「C音」を基調としたような
簡単なキーでしか
出来ていなかった現実を
そこで体験するからです。


「全てのキーで練習しましょう」
これは
これまでにも
このブログで何度も言ってきましたが

楽典をちゃんと理解するとは

楽典に書かれてあることを
どんなキーでも
脳内で理解できていることです。


そこから逃げていては
本当の成長は望めません。


少し、頑張る事にチャレンジして
自分に自信を持って生きてみませんか?

その為の
なるべく遠回りしない
系統立てたカリキュラムが
当教室にはあります。

くじけそうな時も
かつて同じ経験をした私が
しっかりとサポートいたします。

自由に楽しく演奏できる自分になりたい方は
是非
当教室へお問い合わせください。

2020年6月22日月曜日

(76)「アドリブ」でつまづく本当の理由

(写真は文面とは関係ありませんm(__)m)




















こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

コロナ禍の中
皆さんはどんな風に過ごされていますか?

私はレッスンの仕事以外は

手と腰のリハビリに通ったり
(事情は前回のブログに載せています。)

空いた時間に昔のCDを聴いたり
本を読んだりして

コロナ収束後の自分は
どう在りたいか

大袈裟なことではなくて
手の届きそうな目標を
いくつか立てて
それらに向かっての準備を
少しずつ進めています。

過度な協調性はアドリブの足枷になる?


アドリブが出来ない、苦手
と思っている人は

自由に、自分の言葉で
思いや考えを伝えることに

抵抗を感じる人が多いのでは
ないでしょうか。

良くいえば協調性があり
悪くいえば
他人の目を気にし過ぎる。

それは
相手を傷つけまいとしての
思いやりだったりという事もあるので
けっして悪いことではないです。

ただ、それが
楽器で自由に好きなように
アドリブするということに
知らず知らずのうちに
ブレーキをかけてしまってる場合があります。

そういう人は

これで合ってるんだろうか?
間違ってるんじゃないか??
このフレーズ変って思われない?

というように
自分が的外れのことをしていないかどうか
どうしても気になってしまうのです。

「アドリブ」でつまづく本当の理由


そもそも
アドリブというのは

自分が弾くことや表現することを
誰にも指図されることなく
自由に自分で即決して弾いていくことが
アドリブです。

なので
アドリブに正解というものはありません。

合っていようが、間違っていようが
思いっきり好きなように音を出す!

これがアドリブです。


これで合ってるんだろうか
間違った事をやってるんじゃないか
的外れでカッコ悪いと人から思われないか
という「心の壁」。

これが本来の
「好きなように、やりたいように音を出す」
アドリブをするということの
弊害になってしまってることが多いです。

私のレッスンでは
必要な人には
その「心の壁」を少しずつ取り除く課程を
カリキュラムの中に取り入れています。

もちろん
アドリブの基本的な仕組みや方法も
徐々にお伝えしつつです。

そうやって
その「心の壁」を乗り越えた時の
生徒さんたちのプレイは

書き譜をそのまま弾くような演奏とは
全く異なる
その人の個性や歌心が表現された
本当に素敵なアドリブが出来るように
成長されます。

書き譜、コピーフレーズばかり弾いてる
そんな自分から脱却したい方

そんな方は是非
長岡京ミュージックジムへお問い合わせください。

一人で悩むのは
もうやめにしましょう!

2020年6月7日日曜日

(75)オンライン・レッスンのメリットとデメリット



こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

新型コロナ
緊急事態宣言も解除され
少しずつ日常を取り戻している方も
いらっしゃると思います。

私はといいますと。
手根管症候群というものになってしまい
ピアノを激しく弾くことは
しばらく禁止です。

その上
腰の椎間板も薄くなってる部位があり
少し歩き辛いという
なんとも不甲斐ない状態です(涙)

オンライン・レッスン継続しています。

といっても
レッスンできるぐらいは
ピアノを弾いても大丈夫なので
ちゃんと仕事はできていますよ。

教室のホームページで
「新型コロナの影響で順次
オンライン・レッスンに切り替えています」
と掲載してから

有り難いことに東京や埼玉の方から
お問い合わせ頂き
遠方の方のご入会が増えています。

既存の生徒さんも
大阪や奈良の方がいらっしゃるのですが
そういう方は今後も
オンライン・レッスンを継続という形に
なりそうです。

オンラインのメリットとデメリット

オンラインのメリットは
遠方の方のレッスンが可能ということ。

私のレッスンは
「こういうことが出来るようになるために
こういう練習があって
あなたは今この段階にいるから
これだけは必ずクリアしていきましょう。」

といった
私が一つ一つ組み上げた
数々の練習方法を
順序立てて伝えていくレッスンなので

オンラインには適しているかもしれません。


一方デメリットは
「セッション形式のレッスンができない」
ということ。

ただ私のレッスンでは
ソロピアノ以外の課題曲は
「iPeal Pro」というアプリを使って
練習していきます。

可能な方は
生徒さん自身で
iPeal Proを鳴らしながら
演奏してもらうので
ここも、そんなにデメリットではないです。

まだまだ知恵を絞って
工夫していける余地はありますが
オンラインも悪くないなと
思えてきました。

ですので、これからは
日本全国の方が対象です。

アドリブができなくて悩んでる方
コードを見て自由に演奏できるようになりたい方

そんな方がいらっしゃったら
是非
「長岡京ミュージックジム」へ
お問い合わせください!


2020年2月28日金曜日

(72)アドリブが出来る人の頭の中

アドリブの練習方法 ピアノで歌う 

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

新型コロナの影響で
予定されていたイベントが
次々と中止になってしまい(涙)

休日になってしまった時間を
なるべく無駄にしないよう
最近さぼっていたブログを書きます!


アドリブが出来る人の頭の中


私の教室に通われている生徒さんで
最初の頃によく言われるのが

「アドリブが出来る人の頭の中を知りたい」

これ、ほんとによく聞きます。
私も昔、めちゃくちゃ思ってました。

これね。

そもそもの話になるのですが。

クラシックを演奏する時は
譜面を見て
目に入ってきた「音符」を
書かれてある通りに演奏しますね。

ジャズや、その他いろんなジャンルで
アドリブする時は
譜面を見て
目に入ってきた「コード進行」を素に
自分が学んできた知識や情報を頼りに
瞬時に音をチョイスして奏でていきます。

これが
私がこれまで散々言ってきた
「クラシック脳」と「ジャズ脳」の違いです。


最初は格好悪くて当たり前!


アドリブをする為の知識や情報を
学び始めて間もない頃は

その量が圧倒的に少ないために
出来ることが限られます。

その少ない知識量や情報量でも
「歌心」がある人は
ノリ、間の取り方等で
カッコ良く演奏出来ることも稀にあります。

この「歌心」というのは
その人の人生で聴いてきた
「音楽の量(多ジャンル)」に比例すると
私は思っています。

では、そんなに量を聴いてこなかった人に
アドリブは出来ないのか。

そんなことはありません。
最初は拙くても
少しずつ歌心を養う練習方法があります。

そして鍵盤で歌うことに慣れてきたら
そこから
沢山の音楽を聴いていけばいいのです。

それと平行して
アドリブする為の知識や情報を学んで
チョイスできる素材を蓄えて
少しずつ
音で表現する方法を習得していきましょう。

その為の
私が最も効率的だと思う練習方法を
レッスンでお伝えしています。


アドリブが出来る為に
何をどう練習していいかわからない。

そんな方は是非
無料体験レッスンをお申し込みください!

どうやって
アドリブ脳を鍛えていくのか、
レッスンの進め方を説明させていただきます。

「学び」は「将来の自信」です。
一緒に頑張りましょう!

2020年1月10日金曜日

(71)トライアドをナメてはいけません(U・S・T使用例2)



こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

U・S・Tの使用例


(66)トライアドをナメてはいけません!
のブログで
3つのU・S・Tの使用例を挙げました。
https://yukiyomusica.blogspot.com/2019/12/66.html

(67)では
U・S・Tの定義とルール、
そして(その1)を説明しました。
https://yukiyomusica.blogspot.com/2019/12/67ust.html


今回は(その2)と(その3)。


(その2)は
基本コード「Fm7」を左手で弾いて
その上で、右手で
Fの♭7度上のメジャー・トライアドを
弾いてみましょう。でした。

♭7度上のメジャー・トライアドは
「E♭」です。

これは
いわゆる「Fm11」のことですね。

スケールは
エオリアン、もしくはドリアンの中から
発生するトライアドです。

「U・S・T」というと
7thコードに関する説明が
書かれている事が非常に多いのですが

マイナー7thに使うのも
「U・S・T」です。
覚えておきましょう。


では(その3)

(その3)は 基本コード「C7」を左手で弾いて
その上に、右手で
Cの♭6度上のメジャー・トライアドを
弾いてみましょう。でした。
(その時、左手は5度抜きで弾きましょう。)

♭6度上のメジャー・トライアドは
「A♭」ですね。

これは
オルタードスケールの中の
トライアドです。
「A♭」以外にもトライアドはありますよ。

自分で探して
是非お気に入りのサウンドを
見つけてください。

お気に入りのサウンドを見つけるコツ

左手は、コードトーンの
3度7度や、1度3度でも構いません。
(3度は必ず入れましょう)

右手のU・S・Tは
いろんな転回形を使ってみましょう。

そして
一番大事な事は

ⅡーⅤーⅠなどのコード進行で
U・S・Tを試してみましょう。

コード進行の流れの中で
U・S・Tを使うと
きっとお気に入りのサウンドが
見つかると思います。

特に、7thコードでは
前回に説明した
「リディアン♭7スケール」や
今回の「オルタードスケール」、
「コン・ディミ・スケール」もありますね。

いろんなスケールの
あなたのお気に入りのU・S・Tを
是非探してみてください!

2020年1月3日金曜日

(70)「構成譜の読み方講座」を開催します!

楽曲の構成(構成譜)の読み方講座、ミュージシャンを目指すなら絶対習得すべし!

あけましておめでとうございます。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。


「構成譜の読み方講座」を開催します!


私が運営している
「長岡京ミュージックジム」も
開校してから今年で4年目に突入します。

ジャズ・ポピュラーピアノ科と
エレキベース科の
個人レッスン主体の小さな音楽教室ですが

今年は「グループ制」の講座に
初挑戦することにしました。

ピアノやベース以外にも
ボーカル、ドラム、ギターなど
オールジャンルの人が学べるもの。
考えて考えて辿り着いたのが

「構成譜の読み方講座」です。

開催日は
2020年1月26日(日)
1回目 13時〜14時
2回目 17時〜18時

1日で2回開催します。


構成譜って?


構成譜というのは
「楽曲の構成」と「コード」のみの
シンプルな譜面のことです。

このコードというのは
やはりそれなりに時間をかけて
勉強しなければ習得できませんが

「楽曲の構成」の記号とルールは
集中すれば1、2時間で習得できます。

コードは読めなくても
「楽曲の構成」の読み方がわかると

打ち合わせやリハーサルが
ビックリするほど円滑に進みます。

よくある
バンドメンバー内での
互いのわだかまりも、確実に減ります。
↑これは絶対です!

リハーサルが効率よく進むので
スタジオ代の節約にもなります(笑)


今回の講座では
「楽曲の構成」の記号とルールを
1時間 2,000円で習得できるという
大変お得な講座です。

初回キャンペーン特典もありますので
皆さま
是非お誘い合わせのうえ御参加ください!

詳細は
コチラから(^^)


2019年12月31日火曜日

(69)とある生徒さんの話



こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

2019年も今日で最後。
本当に
たくさんの方々にお世話になり
感謝の気持ちでいっぱいです。

有り難うございました!


人が生きる為の治療に関われることが嬉しい



今年最後のブログは

とある生徒さんの話を。

私の生徒さんで
看護師の仕事をしている女性がいます。

彼女は今
透析の病院に勤務しているので
大晦日も元旦も関係なく
お仕事だそうです。

そんな彼女は
今の病院に務める前は
ホスピスで働いていて
多くの方の最後の時を看取ったことを
語ってくれました。

今は
「人が生きる為の治療に
関われることが嬉しい」と

とても充実した顔で言ってくれます。

彼女と出会って
ほんの数ヶ月ですが
たくさんの事を学ばせてもらってる
そんな気がします。

2020年
どんな年に出来るか
まだ分かりませんが。

自分の向く方向を
しっかり見定めて
皆さまに少しでもご恩返しできるように
私も
一歩一歩生きていければと
思います。


では皆さま
どうぞ良いお年をお迎えください。
皆さまにとって
実り多き年になりますように。

(68)「傾聴」を学ぶと「教える仕事」が楽しくなります。

傾聴を学ぶ。仕事が楽しくなる。

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

傾聴とは


2013年、私は約半年かけて
「メンタルケア」の講習を受講しました。
学んだのは、養老孟司さんが顧問を務める
「一般財団法人メンタルケア協会」です。

そこで学んだ中で
最も今の生活で影響を受けてると感じる事は
「傾聴」の姿勢です。

「傾聴」とは
ざっくり言うと
「聴く技術」を磨いていくことで。

相手をよく理解しよう
気持ちを、出来うる限り汲み取ろう
寄り添い、「共感」することに集中しよう

そんな気持ちで
相手の状態を受け入れ、寄り添う技術です。


まさに
「聴く」の漢字のとおり
「心の目で耳を傾ける」という事ですね。

「人種や考え方などの枠を超えて
縁あって近しい人や
手の届く範囲で苦しんでる人がいたら
アナタが学んだこの技術で
是非寄り添ってあげてください。」

これは
最後の講習で言ってもらった言葉です。

(「寄り添う」は色んな解釈があります。今の私の解釈は、相手の見ている方向に目を向け、決して見捨てず、相手の内なる力を信じて見守り続ける、そんな風に捉えています。)


傾聴を学ぶと教える仕事が楽しくなる理由


私が出す課題は
けっして楽ではありません。

書いてあるものを
そのまま弾いてくる課題も少ないです。

脳をフル稼働させて
脳に負荷をかける課題が多いです。

アドリブやコード演奏が出来るために
「何をどう練習していいかわからない」方の為の
私が考えうる最も効率的な練習方法を
カリキュラムにして課題にしています。

そして、それらの課題を説明する時は
生徒さんの様子を観察することに
最大限の集中力を使います。

ここで「傾聴技術」が活きてきます。

例えば

*今、何が理解できなくて
ピンときてないのか。

(そんな時は、説明をさらに細分化して
どこのどんな部分が理解できていないかを
観察しながら探り出し
過去にやった練習に関連づけて説明したりします。)

*何か他に私生活で問題があって
説明を聞く気持ちに余裕がない状態か。

(そういう場合は
無理に課題の説明を続けるのではなく
私生活の問題に対して
本人が「辛い気持ちを抱えている事実」
を受け入れて、寄り添います

等々

そんな事を繰り返し繰り返し
少しずつでも
「本人が前に進んでる感」を
感じてもらえるように
レッスンを進めています。

そんな風に進めていくので
それらの課題を一つ一つクリアした時は
皆さん
自分に対する強固な自信が
「地層」のように
積み重なっていきます。


これは私の持論ですが。

人は、自分の中に
「確固たる真の自信」が
少しずつでもついてくると
他人に優しくなれると思うのです。

そして 他人に優しい人が増えていくと
その優しさが周りに伝わり移っていき
少しずつ
世の中が平和になっていくと
本気で思っています。

すると
今自分がやってる仕事が
計り知れない「やり甲斐」がある事を
実感できますよね。

これが
私が思う「傾聴」を学ぶと
教える仕事が楽しくなる理由です。

私と同じように
教える仕事をされている方や
その他、どんな仕事をされている方にも
「傾聴」を学んでみる事は
超オススメですよ!

「今なんとなく生き辛さを感じている」
そんな方には特にお勧めします。

2019年12月27日金曜日

(67)トライアドをナメてはいけません(U・S・T使用例)

アッパーストラクチャートアイアド 使用例 実用例

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。


アッパーストラクチャートライアドとは


前回のブログで
アッパーストラクチャートライアドについて
少し触れました。

そもそも
アッパーストラクチャートライアドとは
なんなのか。

細かい定義は省略してザックリ言うと。

スケールの中の音で構成される
テンションを含むトライアドの事です。

そのトライアドを
基本のコードサウンドの上に配置させて
使います。

アッパー・ストラクチャー・トライアド
を省略して
「U・S・T」と表記することもあります。

このブログでも今後は
U・S・T、と書かせてくださいm(__)m

ここでは2つだけルールを。

①U・S・Tで使うトライアドは
MajorとMinorのみ。

②コードを積み上げていく時
各音の間で♭9thが生じないようにする。




U・S・Tの使用例


前回のブログで
3つのU・S・Tの使用例を挙げました。

今回はその(1)を
説明していこうと思います。


(その1)は
【基本コード「A♭7」を左手で弾いて
その上に、右手で
A♭の2度上のメジャー・トライアドを
乗せて弾いてみてください。】でした。
(その時、左手は5度抜きで弾きましょう。)



わかりやすく
「A♭7」を「C7」に変えて
説明しましょう。

基本コード「C7」を左手で弾いて
その上に、右手で
Cの2度上のメジャー・トライアドを
乗せて弾いてみてください。
(その時、左手は5度抜きで弾きましょう。) 



「D」(レ・ファ#・ラ)ですね。


これは
何のスケールから発生するU・S・Tか
わかりますか?

これは
「リディアン♭7スケール」の中の音で
構成されるU・S・Tです。

Cリディアン♭7スケール、コレです。




先ほど説明した
「スケールの中の音で構成される
テンションを含むトライアド」が
隠れてますね。

赤い丸で囲んであるのがそうです。

曲の中で
リディアン♭7スケールを
どんな時に使うかと言うと。

例えば

キーCの曲でドミナントといえば
G7。
そのG7に対するⅤ7はD7。

このD7の時に
Dリディアン♭7スケールが使えます。

つまり
キーCの曲で
そのⅡ7である「D7」の時に
Dリディアン♭7スケールが使える
ということです。








曲で例えるなら
「Take the A Train」ですね。

この曲は
キーCです。

この曲のテーマ部分の
3、4小節目は「D7」ですね。
この時
Dリディアン♭7スケールが使えます。

この曲のように
多くのスタンダードで
よく使われるコード進行が

「Ⅱ7→Ⅱm7→Ⅴ7」

このⅡ7では
リディアン♭7スケールが使われます。

あとは
Ⅱφ7→Ⅴ7の
Ⅱφ7」の代わりに
Ⅵ♭7」を使う時にも
リディアン♭7スケールが使えますね。

他にも使用例はありますが
またの機会に(^^)

実際にどう使うのか?


私がよくやるのは
「D7」の時に
2度上のメジャー・トライアド「E」
を乗せる時に
「D7」の3度の「ファ#」の音を
一緒に弾いて「E add9」を
フレーズに使ったりします。




などなど、色々。


その他 トライアドを、和音でそのまま
転回形などを使って乗せるだけってのも
よくやります。

如何でしょうか?

U・S・Tは
自分のお気に入りを見つけて
転回形やフレーズで使ってみると
意外に楽しいです。

是非やってみてください。
続きはまた次回に!

2019年12月12日木曜日

(66)トライアドをナメてはいけません!


トライアドをナメてはいけない。アッパーストラクチャトライアド。

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。


トライアドとは


トライアド(3和音)とは
3音構成の和音のことで
ルート(根音)の上に3度と5度を重ねた
コードです。

トライアドの種類は

メジャー・トライアド
マイナー・トライアド
ディミニッシュ・トライアド
オーグメント・トライアド

の4種類。

これらは
3度をフラットさせたり
5度をフラットやシャープさせたりの
組み合わせで成り立つ4種類です。

この4種類のトライアドが
どんなキーでも
自由自在に弾けるようになることは
基礎中の基礎であり
その後の成長にも
とても必要になってくる技術です。

その習得の為の練習のコツを
こちらのYouTubeにも載せています。
よかったら(^^)




トライアドをナメてはいけない理由


トライアド(3和音)なんて
そんなの簡単だよ
どんなキーだって楽勝だよと言う方。

では
基本コード「A♭7」を左手で弾いて
その上に、右手で
A♭の2度上のメジャー・トライアドを
乗せて弾いてみてください。
(その時、左手は5度抜きで弾きましょう。)

すぐ弾けますか?

ちなみに
2度上のメジャー・トライアドは
「B♭」ですね。



では次に
基本コード「Fm7」を左手で弾いて
その上で、右手で
Fの♭7度上のメジャー・トライアドを
弾いてみましょう。

♭7度上のメジャー・トライアドは
「E♭」です。




それでは最後に。

基本コード「C7」を左手で弾いて
その上に、右手で
Cの♭6度上のメジャー・トライアドを
弾いてみましょう。
(その時、左手は5度抜きで弾きましょう。)

♭6度上のメジャー・トライアドは
「A♭」ですね。

トライアドの基本形はもちろん
転回形も全て
弾けることが望ましいです。


ここまで弾いてきたトライアド。

これらが何を意味しているか。
気づいた方
いらっしゃったでしょうか?



そうです。
これらは全て
「アッパー・ストラクチャー・トライアド」
と呼ばれるものです。

音楽理論を学んで
色んなことが分かるようになってくると
この
アッパー・ストラクチャー・トライアドを
好きに使いこなすことが
楽しくなってきます。

どういうこと!?

そう思われた方は
私のレッスンを是非受けてくださいね。

今回、例に挙げた
アッパー・ストラクチャー・トライアド。
これらについては
次回のブログで少しだけ
その仕組みをお伝えしようと思います。


アッパー・ストラクチャー・トライアドを
好きに使えるようになるには
「トライアド」と「度数」を
完全に掌握することが大前提です。

その為にも
必要な課題をしっかりやっていきましょう!

2019年11月24日日曜日

(65)マイナーペンタトニックスケールを使ったワザ動画の補足&解説


こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

マイナーペンタトニックはどんな時に使えるのか


先日YouTubeにUPしました動画。
練習してみた方、いらっしゃるでしょうか。

簡単そうに見えて
意外に難しいと思われた方も
おられるかと思います。

今回
「Cマイナーペンタトニックスケール」
を例に説明しました。

このCマイナーペンタトニックスケールを
動画の冒頭の演奏でもたくさん使っています。

これは何を弾いているかといいますと。
Cの「ドリアン」モードスタイルで
演奏しています。

つまり
Cのドリアンで使うバッキングの上で
「Cのマイナーペンタトニックスケール」を
弾いています。

なぜ
Cドリアンモードで
Cマイナーペンタトニックが合うかと言うと

Cドリアンスケールの中に
Cマイナーペンタトニックの5音が
全て入っているから。

ということは
Cマイナーペンタトニックの5音が
全て含まれてる
モードスケールだったら
Cマイナーペンタトニックが使える
ということです。

例えば
Fのミクソリディアンスケールを
思い浮かべてください。

Cマイナーペンタトニックの5音が
全て含まれています。

ということは
Fの「ミクソリディアン」モードでも
Cマイナーペンタトニックが使える
ことになりますね。


他にどんな時に
マイナーペンタトニックが使えるのか。

まだまだ沢山ありますが
知りたい方は是非、私のレッスンを受けてくださいね。

動画のマイナーペンタトニックのワザの応用

マイナーペンタトニックのワザの応用


動画では
「Cマイナーペンタトニック」の
『1コ飛ばし奏法』を3連符で練習しました。

弾く手順は3連符の時と変わらないのですが
上の譜面のように
拍の区切るところを16分音符にして弾くと
ポリリズム風になって
けっこうカッコ良く弾けますよ(^^)

メトロノームに合わせて
是非やってみてください。

2019年11月14日木曜日

(64)代理コードを使う時に注意すべきこと

代理コードを使う時に注意すべきこと

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。


代理コードはいつでもどこでも使えるわけではない


音楽理論の勉強を進めていくと
代理コードについて学ぶ機会があると思います。

トニック
サブドミナント
サブドミナントマイナー
ドミナントetc...

それぞれに
色んな代理コードが存在するのですが

それらを学んだ時に
注意することがあります。

それは
代理コードというのは
いつでもどこでも使えるものではない
ということ。

特にドミナントの代理コードは
要注意です。

例えば
キーCの曲を演奏する時
ドミナントの「G7」が出てきたら
何も考えずに即「D♭7」が使えると思ったら
それは間違いです。


代理コードを使う時はメロディを最優先に考えよう


なぜ間違いかというと

キーCの曲で
「G7」の時のメロディは基本的に
「ミクソリディアン」の音でできています。

キーCの曲で
「D♭7」の時に使えるスケールは
「リディアン♭7」ですから

もし「G7」の代わりに「D♭7」を
使うなら

メロディの音が
「ソ」と「ファ」そして「シ」
である場合に限られます。

この
「ソ」と「ファ」そして「シ」。
何だかわかりますか?

それは
「Gのミクソリディアン」
{ソ,ラ,シ,ド,レ,ミ,ファ}
「D♭のリディアン♭7」
{レ♭,ミ♭,ファ,ソ,ラ♭,シ♭,ド♭(シ)}
共通音です。

共通音以外の
「ラ,ド,レ,ミ」がメロディの時に
「D♭7」を使うと不協和音が生じます。

これがわかった上で
「むしろそれがカッコいい!」と思って使うのは
素敵なことだと思いますが

ただ代理コードだというだけで
やみくもに使うのは危険です。

代理コードとは
あくまでも
代わりに使える可能性のあるコードのことで
いつでもどこでも使えるわけではないと
覚えておきましょう。

2019年10月30日水曜日

(63)指より先に脳を動かす

アドリブをする為の脳の使い方

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。


フレーズ集の落とし穴


私の教室に来る生徒さんに
これまでどんな練習をしてきたかを尋ねると
圧倒的に多いのが

「アドリブのフレーズ集を買ってきて
それを見ながら何度も弾く」です。

決して悪い練習ではないのです。
ただ
このやり方で効果が出るのは、

「ある程度
アドリブが出来るようになった人」が
他にどんなアイデアがあるのか
参考にしたいと思う時です。


フレーズ集には
色んな人の様々なフレーズが書いてあります。

重要なのは
「その一つ一つのフレーズの仕組み」が
理解できているかということ。

なぜその音が使われているのか
なぜその並びで書いてあるのか

そこを理解せずに
ハノンのように何回も弾くだけでは
残念ながら効果はあまり期待できません。

フレーズ集に書いてあるような
かっこいいフレーズが弾きたい気持ちは
よくわかります。

ただ、その前に理解しておくこと。


アドリブが出来ないと思っている人は

「すぐに完璧な答えを知りたい」

という考え方を捨てることが
大事だということです。

そもそも
アドリブに完璧な答えなんてないのです。

ではどうすればいいのか。

指よりも先に脳を動かす


クラシックでは
楽譜を見て
書いてある音符を見て
指を動かしますよね。

ジャズでは
コード進行を見て
まず脳をフル稼働させます。

その時に知っている知識だけで構いません。

その知っている範囲で
アイデアを振り絞って音を鳴らしていく。
これがアドリブです。

ですので
フレーズを弾く為の
脳の動かし方を
練習や勉強で鍛えていくこと。

これが本当に大事なことだと
理解していただけたでしょうか。

その為のカリキュラムが
私の頭の中に入っています。

興味のある方は
是非体験レッスンにお越しください(^^)

2019年9月30日月曜日

(62)「教える」という仕事を幸せに感じる理由

鍵盤を数字のイメージで捉えて、自由に弾けるようになろう。

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。


鍵盤を数字のイメージで捉える


冒頭の写真。
実はこれ、生徒のNさんが自主的に作成して
トイレの壁に貼ってるものを
特別に持ってきてもらったものです。

私はレッスンの中で常々
「鍵盤をイメージで捉えると覚えやすいですよ」と言っています。

ですので
電車などの移動時間にも使える
「イメージトレーニングカード」を
希望する生徒さんにはお渡ししています。
その記事はこちら
https://yukiyomusica.blogspot.com/2018/09/46.html

Nさんは
そこからさらに発展させて
全てのキーの色んな度数がわかるよう
鍵盤に数字を書き込んで
イメージで覚えられるように工夫されました。

これは
私が課題を出したわけではなく
Nさんが自ら考えて行動されたものです。

これを見せてもらった時
ほんっとうに、嬉しかったです。

なぜだか分かりますでしょうか。


「教える」仕事を幸せに感じる理由


私がレッスンで伝えているカリキュラムは
その課題をこなしていくだけで
ある程度のコード演奏やアドリブが
できるようになる仕組みになっています。

「ある程度」とは
リードシートを見ただけで
コード演奏やアドリブができたり、
セッションやライブで自由に演奏できる程度です。
(これだけでも数年はかかります。)

そのぐらいまでいくと
その後は
「こういう事ができるようになるには
こういう練習をしたら良いかもしれない」
という自身で考えて工夫していく力が
だんだん必要になってきます。

その力の礎を
レッスンの中で築いていくのも
講師としての自分の役割だと思っています。

日々のレッスンでは
生徒さん自身に自信がつき
なるべく前向きになって
少々のことでは心が折れない強さを
身につけて貰いたいという気持ちで
お一人お一人と向き合っています。

そして
だんだん自信がついてきている
生徒さんの表情の変化は
それだけで充分
「やり甲斐」であり「幸せ」を感じます。

そんな中、思いがけず
生徒さんの自主的な「やる気」を
見せてもらえる事は
何にも代えがたい「ご褒美」なんですね。

あ、あくまでもご褒美ですよ。

他の生徒さんへの
プレッシャーになってしまうといけないので
念の為(^^)