2020年10月26日月曜日

(83)曲の全体像を掴むために必要な能力

 


こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

最近
無印良品の「発酵ぬかどこ」にハマっています。
ビニールチャックの付いた袋で売ってて
袋にそのまま野菜を漬けられるので
超お手軽です!

曲の全体像を掴むために


先日
「アドリブ脳を鍛えよう」レッスン動画を
久しぶりにYouTubeにUPしました。

タイトルは
「サブドミナントマイナーの代理コード」。

作曲やアレンジにはもちろん
曲のアナライズにも役立つ
様々な「代理コード」ですが

動画では
「サブドミナントマイナー」の代理コード
についてお話ししました。

この動画を観る前の注意事項として
「トニック」
「ドミナント」
「サブドミナント」
以上3つのことを理解しておくように
冒頭でお伝えしています。

この
「トニック」
「ドミナント」
「サブドミナント」

曲の全体像を掴むためにも
非常に重要な項目です。

それぞれに
曲の構成のための役割があって
それぞれに
いろんな代理コードがあるからです。

曲の全体像を掴むために必要な能力とは


動画では
分かりやすくするために
キーCでお話ししました。

キーCで
3和音で言うと

  • トニックは[C]
  • ドミナントは[G]
  • サブドミナントは[F]
  • サブドミナントマイナーは[Fm]


サブドミナントマイナーの
代理コードは
  • [Dm7♭5]
  • [A♭maj7]
  • [B♭7(9)]
以上3つ。

なぜ代理コードになるのかを
動画の中で説明しています。

ここで質問です。

箇条書き部分の7つのコード

キーA♭ではどうでしょう?

すぐ頭の中にコードが浮かびますか?

なかなかハードではないかと思います。

しかし
実はこの能力は
曲の全体像を掴むだけではなく
アドリブやコード演奏にも
とても必要になってくる能力です。


考えるだけなら
楽器が手元になくても
お風呂の中や通勤電車の中でも
できますよね。


色んなキーに置き換えて
上記の7つのコードだけでも
思い浮かべてみてください。

とても良い訓練になると思いますよ(^^)

2020年9月30日水曜日

(82)凄い人の演奏を聴いた時、モチベーションが上がらない人へ

 

2017年5月大山崎山荘にて撮影。本文とは関係ありません。

こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

今日で9月も終わりですね。

今年は新型コロナに振り回され
年始に立てた目標を
達成できずにいる方も
いらっしゃるかと思います。

私も、その一人です(苦笑)

人間というものは
「できない(やらない)」理由を
見つける天才だと聞きます。

その「理由」を口実に
何も行動に移さずにいるのは
やはり
自分の甘えなのだと思います(自戒)

凄い人の演奏を聴いて、やる気が出ない人へ


皆さんは
自分の楽器を学んで練習する時
何をモチベーションにしますか?

「憧れの人に少しでも近づきたい」
「いつか私もあんな風に楽しそうに演奏したい」
「あのサウンドを自分の演奏に取り入れたい」

色々あると思います。
その気持ちを
うまくモチベーションに乗せて
日々練習に励まれている人も多いと思います。

ただ
そんな中
たまたま凄い人の演奏を聴いて(観て)

「圧倒的実力の差を見せつけられたようで
自分なんかが努力したところで
所詮あんな風にはなれない」

こんな風に思ってしまって
モチベーションが上がらない

そんな人も
中にはいらっしゃるのでは
ないでしょうか。

そんな人は
そう考える前に
ちょっと想像してみてください。

どんなに凄い人も下手な時代があった


どんなに凄い人でも
最初から凄かったわけではありません。

誰でも必ず
初心者だった時代があるわけで。

皆んな、それぞれ
練習に試行錯誤を繰り返し

落ち込んだり、悔しい思いを
たくさん、たくさん経験して
今のその人になっています。

少しずつ
積み重ねてきた結果が
今のその人を作っているに他なりません。

凄い人に憧れる気持ちは、とても大切です。

でも
凄い人と、今の自分を
単に比較して
落ち込んだり諦めたりするのは
建設的ではありません。

大事なのは

先月の自分より、今月の自分
昨年の自分より、今年の自分
5年前の自分より、今の自分が

少しでも上達してることと
そしてそれを
続けていくことだと思います。

何かの理由で
足踏みしてしまっているアナタ。

一歩踏み出してみましょう!


2020年9月14日月曜日

(81)確実に上達する方法

 

2020年9月 元伊勢籠神社にて撮影。本文とは関係ありません。


こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

耳コピの経験はありますか?


皆さんは
耳コピをしたことがあるでしょうか?

「あ、これカッコイイ!」
「なんか素敵なフレーズだな」
「この人のプレイ好きだな」

何かの曲を聴いて
こんな風に思ったなら
曲全部じゃなくてもいいから
一部分だけでも
耳コピしてみるべきです。

理論的なことは分からなくても
ノリや
洗練されたモタり具合
間の取り方etc...
勉強になることは山ほどあります。

確実に上達する聴き方


冒頭の写真は神社ですが
神頼みではありませんよ。

確実に上達する方法

それは
好きな曲を選び
項目を絞って
徹底的に聴くことです。

項目を絞るとは
どういうことかというと

例えば
@テーマの弾き方
@どんなイントロやエンディングになってるか
@左手コードの入れるタイミング
@コード進行やコードの押さえ方
@フレーズは何のコードの上で弾いてるか
@曲全体の構成はどうなってるか

まだまだ色んな項目が
考えられます。

項目を絞って
何十回、何百回と
徹底的に聴けば
確実に上達していきます。

通勤電車の時間だけでもOKです。

例えば
「今日は左手コードのタイミングを聴こう」
こんな風にテーマを絞って
その日の課題に取り組んでいきます。

これを続けていけば
あなたは確実に上達しますよ(^^)

2020年8月26日水曜日

(80)アドリブの為に曲のアナライズ(分析)は必要なのか?

 

2017年5月大山崎山荘にて撮影。本文とは関係ありません。


こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

アドリブの為にアナライズは必要なのか?


アドリブをする為に
アナライズ(曲の分析)は必要なのか?

結論から言いますと。

必要な時もあるし
必要のない時もあります。

例えば

ジャズのスタンダードでも
転調のない
ほぼダイアトニックでできている曲は
曲の分析をしなくても
感覚でアドリブが出来てしまう人も
いるかと思います。
(ダイアトニックについてしっかりと学びたい方は当教室へ是非!)

ただ
ジャズのスタンダードには
曲の途中で
何回も転調するような曲が
けっこうあります。


クラシックでは
曲中で転調する場合は
調号が記してあったりして
何のキーに転調するかの確実な指示がありますね。


ところが
ジャズで使う
いわゆるリードシートといわれる譜面には
曲全体のキーに関しては
最初に記してあるものの
曲中での転調は
特に指示はなく
メロディーやコード進行を見て
自分で判断していきます。

その際に
アナライズ(分析)は必要になってきます。


「イパネマの娘」を例に見てみよう


アントニオ・カルロス・ジョビンの
「イパネマの娘」。

この曲は
リードシートの冒頭に
♭が一つ付いているので
曲全体はキーが「Fメジャー」であることがわかります。
*調号からキーを判断する方法は下記ページに便利な表がありますよ。

[A]の部分は
スタンダード曲の「A列車で行こう」の
最初の8小節と同じコード進行ですね。
(キーは違いますが)

問題は
[B]の部分です。
ここでは3回、転調しています。

[B]の最初のコード「G♭maj7」。
ここから4小節のキーは
D♭メジャーです。

ここのキーをG♭メジャーと
考えてしまうと
最終的にキーFに戻る時に
帳尻合わせしにくいのと
「Ⅳ7」という
やや珍しいコードが出てきてしまうので
ここのキーはD♭メジャーと考えるのが良いでしょう。

そして
その次の「F#m7」からの4小節のキーは
Eメジャーです。

そしてその次の
「Gm7」から8小節のキーは
またFメジャーに戻っていきます。

キーの判断が違うことで何が起こるか


先ほどの
[B]の最初のコード
「G♭maj7」から4小節のキーを
G♭メジャーと考えた時

「G♭maj7」で使えるスケールは
G♭イオニアンスケールになります。

一方キーを
D♭メジャーと考えると
「G♭maj7」で使えるスケールは
G♭リディアンスケールになります。

キーの解釈が変わると
使うスケールも変わってくるということですね。

そうなると
その上で使えるU・S・Tも変わってきたり・・・
と、まあ色々変わってきてしまうわけです。

この辺りの話を詳しく勉強したい方は
当教室へお問い合わせください。

丁寧に、分かりやすく
レッスンさせていただきますよ(^^)

今年に入ってから試行錯誤しながらも
日本全国の方の
オンラインでのレッスンが可能になって
遠方の生徒さんも増えています。

ステイホームの時間が長くなってる今

アドリブが出来るようになりたい方
コード演奏を自由に弾けるようになりたい方
悩んでいるなら是非
「長岡京ミュージックジム」へお問い合わせください!

2020年8月14日金曜日

(79)余白の美学

 

(2018/2月横浜にて撮影。写真は文章とは関係ありません。)


こんにちは。
アドリブ脳を鍛えるピアノ講師
岡 幸代です。

先日は
私人生初の
【リアル&生配信ライブ】を
「持田浩嗣 & smooth J4」のメンバーで
京都ライブスポットRAGにて
やらせて頂きました。

RAGさんの配信ライブにかける
想いは並々ならぬものがあって

カメラは7台ほど、
(うち2台は自動で動くタイプ!)
カメラ専用のスタッフさんや
通常の音響さんに加え
配信用の音響さんをもう一人
SNSや動画編集の精鋭なスタッフさんなど

それは多大な労力と手間をかけて
配信ライブに取り組んでおられます。

またやります!
その時はこのブログでも
告知させて頂きますので
是非ご視聴ください!

余白の美学


日本画や書道で
「余白の美」という言葉を
聞くことがあります。

最近では
スマホのカメラ機能が優秀で
素人でも素敵な写真を撮ることが
可能になりましたね。

この写真でも
隅々まで計算された
余白が残された写真は

写真を見る側(受け手)にも
心の余白を用意してくれているようで
なんとも言えない余韻があって
魅力的に感じることが多いです。


休符のグルーブ感


音楽でいう「余白」とは
いわゆる
「音が出ていない時の間」です。
いわゆる「休符」ですね。

私はこの
「音が出ていない時の間」は
とても大事で大切にするべきものだと
考えています。

「休符」と書きますが
決して休みではありません。

休符の時のグルーブ感は
音が出ている時のグルーブに
大きく影響します。

その「余白」をどう表現するかで
曲全体の印象も大きく変わると思います。

これはアドリブにも言えることで

休符で意図的に空間を作って
アドリブに深みを持たせることは
意外に難しいのです。

音楽を勉強中の方も、是非この
「休符の美」
を意識して演奏してみてください。

さらに楽しくなりますよ(^^)