2017年12月15日金曜日

(39)勉強は続くよどこまでも・・・♡



私のレッスンの中には
自分に自信をつけていく為の
「基礎を徹底的に身につけていく」という
カリキュラムがあります。

しかしジャズは
時代の移り変わりで
流行やスタイルが変化していきます。

「基礎を徹底的にやり込む」
というレッスンの方針は変わりませんが

最前線で活躍している人のプレイ等を
研究して
レッスンに落とし込む事はできないかと
考え続けることは
指導する者にとって
とても大事なことだと思っています。


*ここからの話は少し専門的な話なので
読みたくない方はスルーしてください。
つい読んでしまって、もし意味が分からなくても
「音楽って奥深いんだな」と
なんとなく感じて頂けたら幸いです。


ある人のプレイを研究していて
m7thコードにテンション13をつける
という手法を勉強してます。

Dm7なら
「Dm7(13)」という表記になります。

Dm6ではありませんよ。
テンションとして使うので
7thの音も一緒に弾かなくてはいけません。


一般的にジャズ理論書には
Dドリアンの時は
「シ」はアボイドノートで
コードには使わないことになっています。


どういう積み方で
どういう時に使えるのか
前後のコードの流れは?

なぜ
m7thコードにテンション13をつけて
美しく響くのか。


これだからジャズの勉強はやめられない(笑)

2017年11月22日水曜日

(38)アドリブやコード演奏には「思考回路の訓練」が必要です。



クラシックは弾けるけれど、
アドリブやコード演奏が出来ない。

楽譜がないと何も弾けない。

私の教室には
そんな悩みを長年
抱えてきた生徒さんが多くいらっしゃいます。

時々
『ジャズレッスン』を謳ってる教室で
「ジャズの曲を楽譜どおりに弾いていく」
だけのレッスンをする教室もありますが。

それではいつまでたっても
アドリブやコード演奏は
出来るようになりません。


楽譜を見て、
「ここは弱く、あそこは強く弾こう」
「この小節はゆっくり
そしてだんだん速く弾こう」
というようなレッスン方法ではなく。

アドリブやコード演奏が
出来るようになる為には
まったく別の訓練方法があるのです。

具体的に言うと

基本的なことから
系統立てた順番で練習し
頭でコントロールして
アドリブやコード演奏のための
「思考回路」を作っていくのです。


アドリブやコード演奏が出来ないのは
そのやり方がわからないだけで。

決して
才能がないから出来ないのでは
ありません。


やり方がわかって、訓練すると
誰でも出来るようになります。
その為に、私が全力でサポートします。

諦める必要はありません。

一緒に頑張りましょう(^^)

2017年10月29日日曜日

(37)テンションの使い分け



ジャズピアノの勉強で
ある程度
コードやテンションの種類を覚えた頃
難しい事の一つに

「♭7コードのテンションの使い分け」
があります。

9、♭9、#9、のどれを使うのか。
13、♭13のどちらを使うのか。

それらを判断するには

「その時に弾いているキーは何で」
「何度のコードなのか」
「メロディーやフレーズに合っているか」

などを意識しなければいけません。

一気に書くと
ハードルが高いように
感じるかもしれませんが


何回もやっていくうちに
少しずつ分かるようになります。


ジャズコード「Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ」の基本練習
「Aフォーム」「Bフォーム」の中でも
テンションが入っていますね。

その練習の時にも
ただ型を覚えるだけでなく
「今弾いているテンションは何か」
を意識して練習するようにしましょう。


焦らず、じっくり繰り返しやることで
必ず出来るようになりますよ(^^)


2017年9月18日月曜日

(36)「アドリブはセンスだよ」と言われて戸惑っている方へ




当教室へお問い合わせくださる方で
"今までジャズを他の先生に習った事がある"
という方は少なくありません。

それでも、
主に「アドリブができるようになりたい」
という人に向けて発信をしている当教室に
お問い合わせくださる。


体験レッスンの中で
これまでどんなレッスンを受けたかを尋ねると。


① ジャズ風にアレンジしてある譜面を
そのまま弾くだけのレッスンだった。

② 基本コードはわかったけど
テンションやボイシングに関しては
あまり教えてもらえなかった。
その仕組みや使い分け方を知りたい。

③ 使えるスケールやフレーズ等は
教えてくれるけど、
それをどう使って良いのかが分からない。
先生に聞くと
「あとはセンスだよ。」と言われてしまい
そこから悩み続けている。

等々です。

私の見解ですが、
① は、「ジャズレッスン」とは言い難い。
② は、教えるべき事。

そして
③は。

これは私も経験があります。

使えるスケール、コードトーン、フレーズ等
材料は丁寧に説明してもらえる。

その後、先生の模範演奏もしてもらえる。

でも、いざ自分でやってみると
先生のようにカッコ良く繋がらないし
材料をただ並べたようになってしまう。

それを
「あとはセンスの問題だよ」と言われて
行き詰まってしまう気持ちはよくわかります。


たしかに、世の中には
センスで乗り切れてしまう人もいます。

教える立場の人がそのタイプだった場合
「センスだよ」と言うのもわかります。

ただ、センスで乗り切れない人も
たくさんいます。

その場合は
「使える材料を説明して伝える」と
「先生の模範演奏を聴かせる」の間に、
もう1、2クッションの行程が必要だと
私は思っています。

そのカリキュラムが
長岡京ミュージックジムにはあります。


悩んでいる方は
気兼ねなく連絡してください(^^)


2017年8月12日土曜日

(35)スケールウンチク



世界の中に
様々な文化がある中で
音楽の世界には
無数のスケールが存在します。

ジャズの理論書を見ると
基本的なスケールの後に

複雑で長い名前のスケールが
たくさん載っている事が
ありますね。

しかしなにも

それらを全て記憶していなくても

アドリブしていくうちに
知らず知らず
覚えた事のないスケールの音を
使っていることは多いものです。


今回は、その
複雑で長い名前のスケールウンチクを一つ。


「La Fiesta」という
チックコリアの曲があります。

このイントロ~[A]の部分。

コードは
「E」「F」「G」で出来ています。

この3つのコードの構成音を
全て含んだスケールを
「スパニッシュ・8ノート・スケール」
というんですね。
(スパニッシュ・フリジアンともいう)


この
「Eのスパニッシュ・8ノート・スケール」で
「La Fiesta」の[A]の部分を
アドリブしてみるとハマると思います。


覚えにくければ

フリジアンスケールに
「♮3」を加えたスケール
と覚えてもいいです。

もしくは

ハーモニックマイナーP5↓スケールに
「#9」を加えたスケール
と覚えても良いかもしれません。


以上、
スケールウンチクのお話でした(^^)