2026年2月10日火曜日

(109)【ピアノ・アドリブ上達法】裏コード(代理コード)の仕組みと使い方の注意点

こんにちは。アドリブ脳を鍛えるピアノ講師の**岡 幸代(おか ゆきよ)**です。

ジャズやポピュラー音楽を学んでいると必ず耳にする**「裏コード」**という言葉。「難しそう」「どう使えばいいの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

今回は、アドリブ演奏の幅を広げる「裏コード」の基本と、実践で失敗しないための注意点をわかりやすく解説します。

裏コードとは?その正体は「減5度上のドミナントセブンス」

結論から言うと、裏コードとは**「あるドミナントセブンスコード(7th)の、減5度(増4度)上にある7thコード」**を指します。

具体例を見てみましょう。

  • G7 の裏コード D7
  • C7 の裏コード G7

これらは互いに**「代理コード」**として機能します。つまり、本来「G7」を弾くべきところで、あえて「D7」を弾くことができるのです。

なぜ「裏」と呼ぶのか?五度圏表でチェック!

なぜ「裏」という不思議な呼び方をするのか。その理由は、音楽理論でおなじみの**「五度圏(四度圏)」**の図を見ると一目瞭然です。



図を確認すると、GD♭、CG♭は、それぞれ**円のちょうど対角線上(真裏)**に位置していますよね。この配置から「裏コード」と呼ばれています。

「なぜ一見無関係な裏側のコードが代理として使えるのか?」という深い理論については、レッスンの際にお伝えしています。気になる方はぜひ直接聞いてくださいね!


ここに注意!裏コードを使いこなすための2つのポイント

G7の代わりにD7が使える」といっても、いつでもどこでも使っていいわけではありません。 失敗しないための重要なポイントが2つあります。

1. メロディとの相性を最優先する

既成の曲で裏コードを使ってみて「なんだか響きが変だな」と感じたら、それは**メロディの音と裏コードのスケールがぶつかっている(アボイドノートになっている)可能性があります。 理論を優先するのではなく、あくまで「メロディやフレーズを美しく聴かせること」**を最優先に考えましょう。

2. ジャズでは「テンション」の一致が必要

特にジャズのアドリブにおいては、左手のコードで鳴らすテンションと、右手のフレーズを一致させるという高度な技術が求められます。 これは少し複雑な要素ですが、段階を踏んでトレーニングすれば必ず体が覚えていきます。


「違和感」こそが上達への第一歩

使いこなすまでには少しコツがいる裏コードですが、まずは恐れずに挑戦してみることが大切です。

実際に弾いてみて「何かおかしいな?」と感じる経験こそが、あなたの耳を養う貴重なレッスンになります。「変だな」と思ったら、その時は使わなければいいだけです。

ぜひ、日々の練習の中に「裏コード」の響きを取り入れて、アドリブ脳を刺激してみてくださいね!