2022年10月30日日曜日

(101)数あるスケールを効率よく理解しながら覚えていこう!

 


こんにちは。

アドリブ脳を鍛えるピアノ講師

岡 幸代です。

スケールを覚える順番にもコツがある!


数あるスケールの中で

一番最初に覚えるスケールというのは

「イオニアン・スケール(メジャースケールと同じ)

という人は多いと思います。


イオニアン・スケールは

「ドレミファソラシド」の並びなので

比較的覚えやすいと思います。


そして、その次に覚えるスケールで

オススメのスケールは

ミクソリディアン・スケールです。


なぜかというと

ミクソリディアン・スケールは

イオニアン・スケールの

7番目を♭させるだけで良いので

これもまた覚えやすいのです。


そうやって一つ覚えたスケールと

並びが似ているスケールを覚えることで

数多くあるスケールも覚えられるようになります。


スケールを理解しながら覚えよう

「HmP5↓・スケール」

(完全5度下の和声的短音階)


このスケールを覚える前には

ミクソリディアン・スケールを先に覚えた方が良いです。









実はこの「HmP5↓・スケール」という名称は

輸入盤の理論書では

「ミクソリディアン♭9、♭13」となっているものもあります。


ミクソリディアンを12キーで弾ける人は

このように考えた方が理解しやすいかと思います。








それぞれのスケールを1つ置きに見ていくと

コード・トーンは全く同じで

「ド・ミ・ソ・シ♭」。(赤い丸)


違っているのは(青い四角)で

「2番目の音=9」と「6番目の音=13」で

ミクソリディアンの方は

9も13もナチュラル。

HmP5↓の方は両方とも♭で

♭9と♭13。


つまり、ミクソリディアンを先に

12キーでしっかりと覚えておくと

9と13を半音下に変えるだけで

「ミクソリディアン♭9、♭13(HmP5↓)スケール」になるのです。


この

「ミクソリディアン」と「HmP5↓」は

とても基礎となるスケールで


メジャー・キーのドミナント(Ⅴ7)では

「ミクソリディアン」を基礎として使い、

マイナー・キーのドミナント(Ⅴ7)では

「HmP5↓」を基礎として使います。


今回のことが理解できたら

これを基に

片手のコード、両手のコード、アプローチノートなどを練習すると良いです。


きっと理解しやすいと思います。


それぞれ12キーでやるとなると

少し大変と思うかもしれません。


でもアドリブが出来るようになって

上手くなる為には

これは必要なことで

義務教育で仕方なくやっているのではなく

自分の意思で

出来るようになりたいと思って

やっているはずです。

是非、楽しみながら練習していただきたいと思います。