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2016年4月18日月曜日

(19) スケールを2オクターブ練習する理由


私のレッスンで
スケールを覚えてくる課題を出す時は
12キーを「2オクターブの上行下行で」
と言います。
(2オクターブ以上の時もあります。)

なぜか。

スケールは
あくまでもアドリブをする為の素材です。
「覚えて満足」ではなく
覚えて、脳と手に染み込ませて
そこから
音やスケールを自分でチョイスして
表現出来るようになることが目標です。

鍵盤でスケールを覚えるにあたって
一番の壁は、
12キー全て
指の運び方が違うという所です。
こればかりは、鍵盤の宿命で
泥臭く練習するしか方法はありません。

スケールを2オクターブ上下行弾くとなると
12キーあるので
黒鍵白鍵の並びが、その都度変わって
その都度指使いを工夫する必要があります。

あーでもない、こーでもないと悩みます。

でも、その悩む事がとても重要で。
悩む事によって何回も何回も弾き直します。
その動作が、黒鍵と白鍵の特徴が
脳と手に染み込む近道になってるんですね。

だから敢えて
私は2オクターブ(もしくはそれ以上)を
課題として出します。

練習に無駄な事は一つもありません。
悩み、一見遠回りに見えるような事でも
それは必ず糧になります。

人の得意不得意は本当に千差万別で
「なかなかクリアできない事」と
「ヒョイッとクリアできる事」が
人によって全然違います。

でも
「もっと良くなりたい」
「もっと自由になりたい」
という気持ちがあれば
皆、確実に前へ進んでいるんですね。
私もまだまだ
もっともっと深く知りたいし
自分の出来る事を広げていけると思っています。


地味な練習は苦手で続かない方、
やりたい気持ちはあるけど
少し背中を押して欲しい方。

そんな方は連絡して下さい。
一緒に乗り越えましょう。

2016年4月1日金曜日

(18) 長岡京 MUSIC GYM、開校です!



最近は
長岡京 MUSIC GYMのチラシ作り、
体験レッスンの資料やテキスト作りと
デスクワーク漬けの日々が続いてました。

そして、あっという間に4月1日。
長岡京 MUSIC GYM
(ウェブサイトはコチラ
いよいよ開校でございます。

「アドリブの練習方法がわからない。」

「アドリブの譜面があると勘違いしてた。」

「真っ白な譜面が怖い。」

そんな声を色んな所で聞いてから
少しずつ芽生えた気持ち。

そういう悩みを解決する個人教室があれば。

私も同じように悩んだ時期があり
遠回りしながらも、一つずつ解決してきました。

そして
「こうやれば、効率良く習得できた」
「こっちからやれば入り易い」など
カリキュラムを練り続けて約2年。

ようやくスタート地点に立ちます。

偶然にも同じ4月に開校の
京都RAG音楽義塾の講師のお話も頂き、
そちらの準備も非常に遣り甲斐を感じながら
やらせて頂いてます。

その想いは共通しています。

少しでも
自分を信じる力を培ってもらえるように。

アドリブができるようになりたい方は
遠慮なく連絡してください。

何をどのように学べばいいのかを
丁寧にレッスンします。

最後にもう一度。
どちらに行けばいいのか悩んでいる方へ。
前回の
をお読みになってご自分に合った方へ是非!

体験レッスン随時受付中です。




2016年3月13日日曜日

(17) 京都RAG音楽義塾&長岡京 MUSIC GYM

この4月
京都RAG音楽義塾が開校します。
そして私は
キーボード科講師として
参加させて頂くことになりました。

現在は
レッスンカリキュラムを講師陣の方々と共に
知恵を出し合って制作しているところです。
様々な分野で活躍されている
講師の方々との練り合いは本当に刺激があり
「そういう視点もあったのか」
「そこから攻略する方法があったか」と
目から鱗なことが沢山あります。

一方、ほぼ同時期に立ち上げた
私としても長い時間をかけて計画を立て、
練ってきた音楽教室です。

「京都RAG音楽義塾」と決定的に違うところ
それは
できるようになるまで、とことん付き合う。

京都RAG音楽義塾も
「ベーシックコース」
「アドバンスコース」
「マスターコース」
各コース再履修できますが、
長岡京 MUSIC GYMでは、
毎回のレッスンの中で
「時間がかかっても出来るまでやって
確実に身に付けていく」というのが特徴です。

京都RAG音楽義塾は
「イヤートレーニング」や
「リズムクリニック」等のレッスンもあり、
総合的に同時にスキルアップしていけるのが
魅力です。

「イヤートレーニング」や
「リズムセクションクリニック」等
単品での受講も可能ですので、
長岡京 MUSIC GYMとしても
そこはコラボさせて頂き、
より深いスキル向上の場を広げていきたいと
考えています。
(長岡京 MUSIC GYMのウェブサイトも近日更新します。)

個人レッスンに関しては、
本当に人それぞれ
タイプによって選んで頂ければと思います。

「技術、知識、判断力」など集中して
色んな仲間と共に
同時期に身に付けていきたい方」は
京都RAG音楽義塾。

「スケールやコードを一つ一つ、
じっくり自分のペースで
確実に身に付けていきたい方」は
長岡京 MUSIC GYM。

自分の性格、生活スタイルに合った学校を
選んで頂ければと思います。

2校とも、やり方は違っても
目標は同じです。
「学ぶべきことを学んで、
自分に自信を持って、その後の人生を生きて欲しい。」

自分を信じられるだけの
根拠ある自信を持てれば、
他の様々な知らない事に対して
素直に謙虚になれます。

そして、
出会い、人との関わり
いかに貴重なものかが理解できます。

この理念は今後変わる事はなく、
自分が生きていく上でも大切にしていきたいと
思っています。
私の中で大きかったのは
「京都RAG音楽義塾」も
同じような理念を持っていること。

どんな人間関係でも、どんな仕事現場でも、
結局は「人」です。
「自分の技術や経験に誇りを持ち、
その時その場で自分はどう貢献できるのか。」
そういう事を
真摯に考えて生きられる人が
育っていってくれると嬉しいなと、思います。

2016年2月11日木曜日

(16) 音楽教室を開校します!



かねてから計画していたのですが。

今年の4月に京都府内で
ジャズを中心とした音楽教室を開校致します。

このブログの主旨でもある
アドリブ脳を鍛えて
気持ちを自由に
楽しく演奏できるように。
を目標に定め、
系統立てた方法で
無理なくジャズ理論を学び、より自由に
より楽しく演奏できるようになるための
音楽教室です。

コースは
ピアノコース(ジャズとポピュラー)
そして
エレキベースコースがあります。

不定期ですが
アンサンブルレッスンも開催していく予定です。

そして、その名称は
長岡京 MUSIC GYM
(長岡京ミュージックジム)
WEBサイトはこちら。
http://www.yukiyomusica.com/index.html

無料体験レッスンは3月20日~開始致します。
お申し込みは随時受付致します。
詳しくはWEBサイトをご覧下さい。

WEBサイトは
プレオープン的に公開しましたので
これから細かい修正は加えていくと思います。

「アドリブができるようになって自分に自信を持てるようになりたい方」

「楽器で会話するとは?音を楽しむとは?等を学びたい方」

そんな方々へ向けて
自分がこれまで学んだ事や経験した事、
そしてこれから知って学んでいく事も含めて
「伝えていくため」の
大切な場所にしていこうと思います。

アドリブで悩んでいる方や
セッション等を楽しみたい方
是非連絡してください。

何を、どのように学べばいいのかを
丁寧にレッスンいたします。

WEBサイトの
「お申し込みフォーム」からも
ご連絡頂けますし、
下記のメールに連絡して頂いても大丈夫です。

メールはコチラ

2016年1月27日水曜日

(15) 耳コピはいつすればいいのか?



以前、生徒さんから
こんなことを言われた事があります。

「耳コピしてるんですが、
そのフレーズの後ろで鳴ってる
コードがわからないので
先生の言ってた
【コードの何度から始まって
何度に向かっていって
何度に落ち着いてるのか。】
が全くわからないんです。」と。

実は。
耳コピというのは
「いつやるか」によって
得られる効果は違ってきます。

アドリブの基本材料である
コードスケール
自分のものになっていない状態で
鳴っている音を何回も何回も聞き
一音一音拾っていく作業は
それはそれは時間がかかるし
根気が必要です。

でもその、何回も何回も聞き
それらを弾けるように練習する事は、
もの凄く意味のあることで。

それは
「音を拾う為の耳が鍛えられる」
「アドリブのイメージが広がる」
「自分が目指したいアドリブが見えてくる」
「何回も聞くうちにノリがわかってくる」
等、まだまだたくさんあると思います。

冒頭の生徒さんの
「何のコードかわからない」
という悩みは、
単にまだ基礎のコードが
自分のものになっていない段階だからです。

(ちなみに
コードを聞き取るには、まず
ルートを聞き取ります。

そして
長3度なのか短3度なのかを聞き分ける。

次に5度を聞き分ける。
減5度か完全5度か増5度か。

そして、長7度なのか短7度なのか
減7度なのかを判断する。

少なくとも、これらを聞き分ける耳と
判断する知識を
身に付けておく必要があります。)

私は、アドリブを習得していく上で
その人が今、どの段階にいるのかによって
勉強する事や練習する内容が違ってくると
考えていますが。

しかし耳コピは、
どの段階で、いつやっても
必ず次の段階の役に立っていきます。

「カッコイイ!」と思ったら
迷わず耳コピしてみましょう。
ワンフレーズでも、
アドリブ全体でもいいです。
蓄積していきましょう。

そして
フレーズを分析できる理論的知識、
基本のコードとスケールを身に付けたら
それまで蓄積してきたフレーズを
もう一度弾いてみてください。

モヤが晴れたように理解できると思います。
そうすると、そのコードで使える
スケールの組み合わせ等が分かって
だんだん応用力も身に付いていく。

耳コピは、いつやっても
やったらやった分だけ必ず糧になります。

2016年1月8日金曜日

(14) ハノンは使えます!



ハノン。
ピアノを習った事のある人なら
ほとんどの人が知っている
指練習の教則本です。

私は一時期これを
12キーで練習したり
コードを付けて練習したり
ラテン風のリズムで練習したりと
ハノンに凄くハマっていたことがあります。

12キーで練習すると
それぞれのキーの
白鍵と黒鍵の特徴が
指に染み込みます。

コードを付けて12キーでやると
それぞれのキーの
ダイアトニック・コードが
理解できます。

ダイアトニック・コードとは
ザックリ言ってしまえば

楽曲のキーに属したスケールの音を
3度音程で積み重ねて出来る
和音の事です。

例えば
キーがCメジャーなら
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」を
3度音程で積んで3和音を作っていくと
ドミソ・レファラ・ミソシ・ファラド
ソシレ・ラドミ・シレファ
これらが
基本のダイアトニック・コードです。
(3和音だけでなく4和音もあります。)


話はハノンに戻りますが。

一番楽しい練習は
やはりラテン風リズムの練習でしょうか。

ここで重要なのは
右手と左手を2オクターブ離すこと。
(オクターブよりラテンっぽくなります。)

あとは
4分や8分音符でシンコペーションさせて
ラテン風のリズムで練習します。
(小節頭をシンコペーションでやると、
らしくなりますよ。)



例えばこんな感じ。


色々やってみると意外に楽しいですよ。
是非やってみてください。
(ここでもメトロノームを忘れずに♪)

2015年12月18日金曜日

(13) アドリブを習得していく上での壁


私がまだアドリブができなかった頃。
いろんな人から
いろんなアドバイスを貰いました。

「とにかく耳コピしまくればいいんだよ」
「スケールやコードトーンを適当に弾くんだ」
「テーマメロディーのアレンジから始めてみたら」

今思うと
それらは全て本当に良いアドバイスです。
確かに、アドリブを勉強していく中で
全て必要なプロセスです。

ただ、これらを言われて

何の疑問も感じずに
やってみることが出来る人と

よけいに考えてしまって
逆に何も出来なくなってしまう人がいます。

私はどちらかというと、後者でした。

「使える音符はたくさんあるけど
何の音から始めたらいいのか?」

「コピーしたフレーズはたくさんあるけど
前後が上手く繋がらなくて、考え始めると
何も弾けない」等。

こうなってしまう原因の一つに
「そんなことできるはずない」という
無意識の「心の壁」(思い込み)
あります。

こういった心の壁を
一つ一つ外していくためのキッカケ作りは
私は
教える側の役目だと思っています。
(もちろん本人の意思の力も必要です。)

覚える順番にもコツがあると書きました。

実は、教える順番にもコツがあります。

しかもそれは
生徒さんのタイプによって
少しずつ変えていかなければいけません。

習いにくる人は一人一人音楽歴が違うので
それぞれの心の壁を
どうやって外していくか。
とても難しい事もあります。

でも
生徒さん自身の心の壁が少しずつ外れて
その人らしさが出てきたときは
本当に嬉しいのです。

一人でも多く
より自由に、より楽しく
ピアノが弾けるように

私自身も進化し続けたいと思います。

2015年11月28日土曜日

(12) 譜面は読める方がいいのか、読めない方がいいのか



何を言ってるんだ?この人は。

そう思う方もいらっしゃるかもしれません。

ジャズも一応「Cメロ譜」という
テーマメロディにコードが書いてある
シンプルな譜面があります。

バンドで音を合わせる時も
演奏者の共通言語である
「音符や演奏記号等」を理解し
譜面を読めるようにしておく事は必要です。

ディナーショーやコンサートの仕事でも
イントロフレーズやキメフレーズの所に
ガッツリ音符が書いてある場合もあります。

ですので大方、
譜面は読めた方がいいのですが。

アドリブ脳を鍛えていく上では
譜面が読めないことが利点
になる場合があります。

例えば
「スケールを全てのキーで弾けるように」
という宿題を出したとします。

その時
譜面が読める人は簡単に弾けてしまう分
出来た気持ちになって、
「確実に脳に刻まれるまで覚えてくる」
という意味では少し甘くなりがちです。

一方、譜面が読めない人は
読めないのですから、
12キーあるそのスケールを一つ一つ
何百回と弾き込んで覚えるしかありません。

その分、そのスケールはシッカリと確実に
脳と手に刻まれます。

この
「しっかりと脳に刻まれること」は
実は凄く大事なことで。

しっかりと脳に刻んでいく作業
アドリブをしていく上での
「大きな自信」に繋がります。

なんとなくスケールが弾ける。
なんとなくコードが押さえられる。
「けどアドリブは……」という方
いらっしゃるのではないでしょうか。

これでは
「自信を持って」
という気持ちはなかなか生まれません。
その自信のなさは、
そのままアドリブに現れてしまいます。

一つでも、
脳に刻まれるまで、
泥臭く何百回も弾きまくった。

こう胸を張って言い切れる事は
そのまま
アドリブへの自信に繋がっていきます。

こういった
他人からの評価ではなく
自分自身でしか得られない
「自分への絶対的な自信」を
一つ一つ身に付けていく事
人生においても
必ず大きな財産になっていくと思います。

というわけで、
譜面は読める方が良い
読めない方が良い
どちらも利点がある。という事でした。

2015年11月19日木曜日

(11) ビバップをアドリブに取り入れるために[その2]



前回
ビバップフレーズを作っていく際に
絶対に身に付けておくべき事が
2つあると書きました。

その2つというのはズバリ
コードトーンアプローチノートです。

ビバップフレーズの特徴は
伴奏がなくてもコード感が感じられることで
このコードトーンとアプローチノートには
そのとても大事な役割があります。

コードトーンとは
コードの構成音のことです。
これは
コードを学ぶと自然にわかってきます。

問題はアプローチノートです。
アプローチノートとは
コードトーンに解決しに向かっている音
のこと。

例えば
コードCのコードトーンは
「ド・ミ・ソ」.

「ド」を弾く前に
その半音下の「シ」を鳴らして
「シド」。

「ミ」を弾く前に
その半音下の「レ#」を鳴らして
「レ#ミ」。

「ソ」を弾く前に
その半音下の「ファ#」を鳴らして
「ファ#ソ」。

これらは全て半音下からですね。
下からアプローチしていく時
まずは「半音下から」
と覚えるのもいいかもしれません。

上からのアプローチノートもあります。
半音上からか、全音上からか
基本どちらかなのですが。
どちらを選ぶかは
そのコードに沿ったスケールの音を使います。

アプローチノートにどの音を使えるかを
瞬時に判断するには
これまでの「アドリブ脳を鍛えよう」
で書いてきた基本のコードとスケールが
確実に脳に入っている必要があります。

以前書いた記事
「基本こそ徹底的に」は
ここでもしっかり生きてきますね。

そして
アプローチノート+コードトーンを
3連で練習したり、
音をバラして
8分や16分で自由に使えるようになるには
やはり段階を追って、少しずつ
確実に身につけるしかありません。
(そのメソッドはちゃんとあります。)


全てのコードトーンに対して
アプローチノートを使う必要はありません。
例えば
コードトーンの3度だけアプローチノートを
意識するだけでもビバップっぽくなります。

コツは、休符の使い方
これは、本当に色々あるので
ビバップの巨匠達の演奏をたくさん聴いて
学んでくださいm(__)m

参考までに、
私がビバップと聞いて思い浮かぶのは
チャーリー・パーカーやバド・パウエル等。


ビバップ奏法の練習は
この他にもたくさんあります。
今回はほんの一部をご紹介しました。




2015年11月10日火曜日

(10) ビバップをアドリブに取り入れるために[その1]


私はこれまで
「ビバップに凄くハマった」
という経験はないのですが

ビバップ要素を
自分のアドリブに織り交ぜると面白い
と思っています。

ロックやファンク等をやっている方で
まずは
ペンタトニックスケール
マイナーペンタトニックスケール
そして、ブルーノートスケール

この3つのスケールを身に付けて
アドリブ展開していく人は多いと思います。

これだけでも、
ちょっとしたコツと工夫があれば
かなりカッコイイことが
たくさんできると思うのですが。

そのうち
「もっとスパイス的なこと」や
「アカデミック的なこと」を
取り入れたい。

そんな気持ちが湧いてくる方も
いらっしゃると思います。

私も
アドリブを勉強し始めて暫く経った頃に
もう少しアカデミックな要素を
取り入れたいと思うようになりました。

その一つがビバップ的要素です。


ビバップのノリなんかは、
その巨匠といわれる人達の演奏を
聴きまくるしかないのですが。

どのように?どうやって?
ビバップフレーズの仕組みは?

勉強を始めた頃は
その仕組みがわからなくて
「ビバップフレーズ集」なる
教則本を読みあさりました。

でも
それをアドリブに当てはめるだけだと
なんだか取って付けたようで
カッコ良くないし面白くない。

そこで、
そのフレーズ集のフレーズの仕組みを
調べていくとわかった事があります。

それは
フレーズを作っていく際に
絶対に身に付けておくべき事が
2つあるという事。

その2つについてはまた次回(^^)



今回のブログ内容とは関係ないのですが。
先日のデュオライブで
「You’re So Beautiful」
を演りました。Keyは「C」です。
ほぼ白鍵だけでも
こういうアドリブができるという
参考になれば幸いです。
8分少しと長いですが、良かったら。

使った譜面はこちら。



2015年10月27日火曜日

(9) 続けるための原動力


私が
「アドリブができるようになりたい」
と思ったキッカケは。

1990年代、関西テレビの深夜放送の
「夢の乱入者」という音楽番組でした。


ジャズギタリストの渡辺香津美さんが
メインホストとして
様々なミュージシャンをゲストに迎え
「音楽で会話する」をテーマに
ジャンルに捕われないセッションを
繰り広げる。

そんな番組でした。

当時
クラシックピアノしか知らなかった
私にとってはあまりの衝撃でした。

セッション中の
鳥肌が立つような
音の交わりや、ぶつかり合い。

「音楽で会話する」とはこんなにも
刺激的で官能的で、神々しいものなのかと。
(大げさに聞こえるかもしれませんが
当時の私にとって本当にそんな印象でした)

当時のピアノの人の弾いていることや
その場で起こっている音の絡み合いの意味。

それらをなんとか理解したくて
ビデオに録画して、
何度も巻き戻しては再生と停止を繰り返し
何時間も見たのを覚えています。


私は楽器を学んでいる時は特に
「こんな演奏がしたい」
「こんな風に弾けるようになりたい」
というような
理想憧れの存在は必要だと思っています。

その人のやってることを理解したい。
その人の感じていることを感じたい。

これはもうと同じですね♪
楽器の練習には
本当にそのぐらいのエネルギーが必要です。

今、もし練習に行き詰まったり
気持ちはあるのに行動が伴わない。
そんな方がいらっしゃったら
「楽器を始めた頃の憧れの存在」を
思い出してみてください。

きっと
背中を押してくれると思います♪

っと、
これまで色々書いてきた私ですが。

どんな人物が書いているのか、
これほど長々と書いてきて、いったい
どんなアドリブをするピアニストなのか。

知りたい方は
来週11月6日(金)ライブをやります。

場所は横浜市 青葉台駅から
徒歩10分ほどの隠れ家的ジャズバー
(オーラパンアジル)。

普段は歌伴やレストランBGMの仕事で
「これぞ アドリブ」な感じの演奏は
なかなかないのですが、
このお店でのライブはやります♪
ピアノとベースのDUOなので。

興味のある方は是非。


次回の【アドリブ脳を鍛えよう】は
「ビバップをアドリブに取り入れるために」
についてお話しようと思います。

2015年10月19日月曜日

(8)「 凄いピアニストになれたかも♪」と一瞬、勘違いできる練習法[その2]


前回の練習法をやってみた方
いらっしゃるでしょうか?

自分でやった時
なかなか楽しい練習だったので
ご紹介しました。

そして今回は、その応用編です。
([その1]を見てからお読みください。)

パラディドルに慣れてきたら
ポリリズム的練習も是非やってみてください。

ポリリズムとは
複数の異なる拍子が
同時に存在している状態のことです。

この練習にハマると
もう楽しくて楽しくて。
ある種のトランス状態とでもいうのか
私はけっこう延々とやってしまいます♪

例えば
||  R L L R  L L R L  L R L L  R L L R  ||  L L R L  L R L L 〜

(4分の4、16分符表記です。Rが右手、Lが左手。)

これなんかは、並びだけ見ると
「 R L L 」を繰り返しているだけなんですが
1拍のくくりが4つなので
メトロノームと合わせてやると
トリッキーに聞こえるんですね。

しつこいようですが
必ずメトロノームと一緒にやりましょう。

これはフレーズにも生かせる練習ですので
是非オススメです。

ポリリズムは他にもたくさんあるので
お気に入りのポリリズムを見つけて
是非自分のモノにしましょう!

管楽器の方も、工夫次第では
できなくもない練習です。

テンポをグンと落として
右手(R)部分のどれか1音、
左手(L)部分、
どちらかを楽器でやるとか。

複数人で役割分担してもいいですね。
大切なのは
そのリズムを体に染み込ませること。

くれぐれも酸欠ならないように
ゆっくり、無理のない範囲で
やってみてください(^^)

2015年10月11日日曜日

(7)「 凄いピアニストになれたかも♪」と一瞬、勘違いできる練習法[その1]


前回、メトロノームを使った練習法を
ご紹介したので、メトロノームを使って

自分が凄いピアニストになれたんじゃないか
と、一瞬勘違いできる練習をご紹介します。

ドラムやパーカッションの人なら
必ずやる基礎練習
「パラディドル」というのがあります。

この練習を、ちょっと拝借♪

まずは
メトロノームは4分音符で鳴らして。
これで慣れたら
2拍目と4拍目だけ鳴らします。
それも慣れてきたら、
4分のうち一つだけ鳴らして
タイム感を養う練習もします。

まず右手(R)は
セブンス・コードの#9th
「3度、b7度、#9度」
(例えばC7#9なら「ミ、シb、レ#」)

余裕のある人は
「3度、b13度、b7度、#9度」
(C7#9なら「ミ、ラb、シb、レ#」)

左手(L)はコードのルートを
オクターブで。

シングルパラディドルと呼ばれる方法を
使ってみましょう。


例えば
||: R L R R  L R L L  R L R R  L R L L :||

4分の4、16分符表記のつもりなんですが。
これじゃ、わかりにくいですね。

「パラディドル」で検索すると
たくさん出てきますので、わかりにくい方は
ネットで調べてみてください。


最初はゆっくりしたテンポから始めて、
だんだん速くしていきまよう。

最終的に
テンポ120ぐらいでできるようになった時
「なんか、私。凄いことやってるかも♪」
そんな気分になるかと思います。
(必ず12キー全部やりましょう。)

少なくとも私はなりました(≡^∇^≡)
ならなかったらゴメンナサイm(__)m

でも、この練習では
セブンス・コードの「#9」の形
を12キーで覚えられ、しかも
リズム感も鍛えられます。

一石二鳥な練習方法なのでオススメです。

次回の【アドリブ脳を鍛えよう】は
「 凄いピアニストになれたかも♪」と
一瞬、勘違いできる練習法[その2]
に続きます。

2015年9月27日日曜日

(6) タイム感を養おう



より楽しく
より余裕を持って
演奏できるようになる為に
自分の中に
タイム感を捉える力
を養っておくことは重要です。

1小節単位での
拍の表裏や細かなタイミングがわかる
「リズム感」も必要ですが

4小節単位、8小節単位の大きなノリで
演奏できる「タイム感」も非常に重要です。

大きなノリが掴めると自由度も広がり
アドリブも一層楽しくなりますよ。


ジョージ・デューク、ケニー・カークランド
ハービー・ハンコック等々…その他多勢
(私が過去に耳コピしてきた人達です)

例えばこんな。

https://www.youtube.com/watch?v=tbD6k-D05f0
スティングの88年東京公演
"BRING ON THE NIGHT"
(3:20ぐらい〜6:20ぐらいの
ケニー・カークランドのエレピソロ)

一見何を弾いてるのかわからないような
リズムの縦線やスケールを無視したような
(実は無視してるわけではないのですが。)
速くて長いアドリブフレーズを弾いていても
とんでもなくカッコイイ理由の一つは

彼らが
グルーブの中のタイム感を捉えながら演奏し
いつでも自由自在に
「グルーブ」と「目指す音程」の点
に着地できる余裕を持っているからです。


今回は
そのタイム感を養う練習を
少しご紹介しますね。

まず
スケールでもコードでもフレーズでも曲でも
練習する時は、なるべく
メトロノームを使う習慣をつけましょう。

そして
例えばテンポ120で練習する時は
メトロノームは60にセットし
2拍目と4拍目にメトロノームの音を
感じながら練習します。

「1、2、3、4」を
「1、Pi、2、Pi」
(Piはメトロノームの音)

それが普通になってきたら
今度は
メトロノームは30にセットし
1拍目だけメトロノームが鳴るようにします。

「1、2、3、4」を
「Pi、2、3、4」。

これもできるようになってきたら
今度は2拍目だけを鳴らします。

「1、2、3、4」を
「1、Pi、3、4」。

次は3拍目だけ。

「1、2、3、4」を
「1、2、Pi、4」。

次は4拍目だけを鳴らして練習します。

「1、2、3、4」を
「1、2、3、Pi」。


ずっとキープするのは
意外に難しいと思います。

気がついたら1拍ずれてたり
いつの間にか、
メトロノームの音が1拍目に
鳴ってしまってたり…。

今回は
メトロノームを4分音符としての
練習でしたが、
慣れてしまったら
メトロノームを8分音符で捉え
3拍目の裏だけとか
4拍目の裏だけにメトロノームを鳴らして
練習してみるのも面白いと思います。


曲を大きなノリで捉えられるように
タイム感を養うことは、
一つ、大きな壁を乗り越えることと言っても
過言ではありません。

音楽を大きく捉える。

是非体得してください!

2015年9月20日日曜日

(5) 基本こそ徹底的に



ジャズピアノのレッスンは
クラシックピアノのレッスンのように
順を追った教材はあまりありません。

アドリブの壁は、
その高さも種類も数も
人によって全然違います。

アカデミック的な壁で立ち止まる人もいれば

音符が書いてない譜面を演奏することへの
恐怖という心の壁にぶつかる人もいます。

教える側の私の立場としては、
生徒さんの「壁」が今どこにあるのか
どれぐらいの高さなのか
どこからアプローチしていけば
その壁を乗り越えやすいのか。

色んな方面からじっくり観察して考えます。
そして
一つ一つ
確実に壁を克服していけるように
アドバイスや練習法を提示しています。


これまでも言ってきましたが。
ピアニストが
アドリブが出来るようになるためには
コードとスケールを
12キーで練習することは必須です。

その理由は
「どんなキーでも演奏できるように」
だけではないんです。
それよりも、
どんなキーでも怖くなくなる
「自分への絶対的な自信が持てる」から。

そして
この自信は後々「アドリブ脳」にも
しっかりと関わってきます。

ただ、そこの壁は意外に大きく
一人で練習していると
どうしても弾きやすいキーに偏って
しまいがちです。

音程差の認識
その偏りをなくすためのいしずえです。

そのいしずえの作っていき方を
文章で説明するとなると
膨大に長くなってしまうので、
取っ掛かりだけ書いておきます。

意外に難しいですよ。
まさに脳トレです♪

コードにはたくさんの種類がありますが。

まずは3和音(トライアド)から。
それを12キーで練習をします。

コードC(ドミソ)からコードF(ファラド)
その次はコードBb(シbレファ)~
と完全4度上へ進みます。

前回の(4)
で書いた Cycle of 4th の順ですね。


この場合
和音でやるより分散和音でやる方が
音程を意識できますよ。

これを
止まらずに一定のテンポで
12キー弾く練習をします。

止まらずにできるようになったら

次は「ドミソ」の逆「ソミド」を
Cycle of 4thの順に12キーやります。

コードC(ソミド)からコードF(ドラファ)
その次はコードBb(ファレシb)~
と完全4度上へ進みます。


この辺から
脳が固まることもあるかもしれないですが
ゆっくりしたテンポでいいから止まらずに
頑張りましょう。


最初は
これだけでも大変だと思います。

しかし
アドリブ脳への道はまだまだ遠い!


それができたら今度は
その転回形をやっていきましょう。

一気にやろうとないで、
「一つのコードを12キーで」
これを
時間をかけて確実に脳と手に刷り込む。
そして一つ一つクリアしていきましょう。

これがコツです。

この地味な練習こそが、
後々大きな意味を持ってきます。

本当です!

もし
「そんな一人で根気強くできないよ!」
という方がいらっしゃったら
ご連絡ください。

練習の実演を見せつつ
スケール、コード、課題曲
一つ一つしっかりと課題を出しながら
レッスンいたします。


お問い合わせは
長岡京ミュージックジム
もしくは
京都RAG音楽義塾 個人レッスン

立地条件など、ご自分に合った方へ
ご連絡ください。

アドリブ脳を鍛えるのに大切なこと。
それは
基本こそ徹底的に脳に刷り込むべし。