2023年7月11日火曜日

(105)アドリブでスケールを使えるようになる効果的な練習とは?

 



こんにちは。

アドリブ脳を鍛えるピアノ講師

岡 幸代です。


曲中の各コードで使えるスケールは分かりますか?

スケールでアドリブ出来るようになる為には

まず、曲中のコードで

何のスケールが使えるかが分かる必要があります。


ダイアトニック・コードであれば

最初の基本の理論を理解できれば

さほど時間をかけずに

スケールが分かるようになります。


問題は曲中で転調している場合です。

何のキーに転調しているかを

見極める必要があるので

少しハードルが上がります。


ですが、今はインターネットで調べると

各コードで何のスケールが使えるかを

教えてくれているページがたくさんあるので

さほど理論がわかっていなくても

スケールはそれなりに判明します。


問題は、そこからどうやって

スケールをアドリブに取り入れていけるようになるか、です。


アドリブでスケールを使えるようになる効果的な練習とは?

みなさんは曲でスケール練習をする時

何オクターブ練習しますか?


私のレッスンでは

右手の届く範囲の端から端まで

行ったり来たりで弾けるようにしていきます。


左手でコードを押さえながら

各コードで使えるスケールを出来るだけ広範囲で

練習するのが望ましいです。


そしてその際

とても重要なコツがあります!


それは

ルート以外のコードトーンから

スケールを弾き始めて

次のコードの

ルート以外のコードトーンに着地する練習です。


例えば

コードの3度からスケールを弾き始めたなら

次のコードの3度に着地、というやり方です。


スケールを弾くときは

上下行で

鍵盤の端から端まで

右手の届く範囲を行ったり来たり練習します。


行ったり来たりする時の

折り返し地点は自由で

運指の無理のない範囲でやっていきます。


これ、簡単そうで

実はけっこう難しいですよ。


鍵盤上で、どの音域でも

各スケールが見えていないと出来ないからです。


それでも

これが出来るようになると

かなりスケールをアドリブに活かしやすくなります。


慣れてきたら

3度、5度、7度、さらに9度など

ランダムに着地できるようにするとさらに良いですよ。


私のレッスンでは

実演を交えてやり方を説明しますので

興味のある方はぜひ当教室へお問い合せください。

お問い合わせページはこちら↓

https://www.yukiyomusica.com/application.html



2023年5月19日金曜日

(104)コードトーンだけでアドリブ!「7175フレーズ」って?

 


こんにちは。

アドリブ脳を鍛えるピアノ講師

岡 幸代です。


コードトーンだけでアドリブできますか?

突然ですが

「コードトーンだけを使ってアドリブをしてください」

と言われたら

あなたは出来ますか?


コードトーンとはコードの構成音のことで

例えば「C7」だったら

「ド・ミ・ソ・シ♭」の4音のことです。


コードトーンだけでアドリブする時

よくやりがちなのが

ルートから弾き始めてしまう

ということです。


それだと

「ただ単にコードトーンを弾いてるだけ」感

が色濃く出てしまってアドリブとは言えません。


コードトーンだけでアドリブするには

ちょっとしたコツがあります。


一つ目は

ルート以外の音が咄嗟に出るように

転回形も全てしっかりと練習しましょう。

例えば「C7」だったら下記のような転回形があります。



曲で練習する際は

第1転回だったら第1転回だけを

コード進行に沿ってインテンポで弾く練習をします。

第2転回、第3転回も同様に。


この練習だけでも、コードトーンだけで

随分とアドリブ出来るようになっていきますが

もう一つ、とても便利なフレーズがありますよ!


とても使い勝手の良い「7175フレーズ」

それは名付けて

「7175フレーズ」


何かというと

コードトーンの「7度、1度、7度、5度」

のことです。下記の例を見てください。


このフレーズを

4分音符や8分スイング、16部音符など

色んなリズムで弾いてみると

ちゃんと歌ってるフレーズに聞こえるんですね。

他のコードの例も見てみましょう!


これらの7175フレーズを

どのようにアドリブに活かしていくのか。


ジャズスタンダードの「枯葉」の

最初の8小節間で実際にやってみると

こんな風になります。


7175フレーズには赤い丸をつけてあります。

その他の音符は全てコードトーンだけになっています。

(小節内だけでなくシンコペーションや弱起で食って入ってる音もあります。)


どうですか?

コードトーンだけしか使ってないのに

立派なフレーズになっていますね!


アドリブが出来なくて悩んでいる方は

ぜひ練習に取り入れてください。


アドリブには他にも色んなコツや仕組みが

あります。


練習してみたい方は

下記ホームページのお問い合わせページから

体験レッスンをお申し込みください!

https://www.yukiyomusica.com/index.html

お問い合わせページはこちら↓

https://www.yukiyomusica.com/application.html


2023年4月1日土曜日

(103)ライバルの存在の大きさ

 



こんにちは。

アドリブ脳を鍛えるピアノ講師

岡 幸代です。


地道で忍耐力が必要な音楽の練習

「かっこいい!あんな風になりたい!」

と思って始めたコードやアドリブの練習。


華やかなライブの様子とはかけ離れて

意外に地道で忍耐力が必要だと感じている人は

いるんじゃないでしょうか?


どんな楽器でも

そういった練習は必ずあります。

ピアノも例外ではありません。


私が日々出す課題も

地味ながらも、脳を使いながら

忍耐強く頑張らなければいけない課題が

多くあります。


ただ、それらは決して難しい課題ではなく

根気強く、計画立てて練習していくと

必ず出来るようになる課題ばかりです。


それでも、途中で気持ちが折れそうになる時が

あるかもしれません。

そんな時は私が

より効率的に練習するためのアドバイスをしたり

何とかモチベーションを保ってもらう工夫をしています。


ライバルの存在の大きさ

そういう私も

かつてジャズの学校に通っていた時

なかなか上手くならなくて苦しい時がありました。


当時通っていた学校は優秀な人が多く

地味で忍耐力が必要な練習を

課題でなくても自らどんどんやる人で溢れていました。


定期発表のライブで

回を重ねるごとに、すごく上手くカッコ良くなっている

同期のピアニストがいて

私にとっては、その人の存在が

大きなモチベーションとなっていました。


ですので

今現在、音楽を勉強している人や訓練中の人は

ライバルを見つけることを強くお勧めします。


ライバルを見つけるためには?

それはズバリ!

セッションに参加することです。


今は

初心者のためのセッションが数多くありますね。

やる曲も決まっていて、何かしらの準備をしていけるのも

初心者にとっては有り難いです。


そういうセッションに参加して

自分と同じ楽器の人の演奏に刺激をもらうのです。


課題や練習で

心が折れそうになった時

「何くそ!」という気持ちにハッパをかけてくれるのが

ライバルの存在。


是非良いライバルを見つけましょう!

2023年2月3日金曜日

(102)最初から感覚で弾ける人は稀です。

 



こんにちは。

アドリブ脳を鍛えるピアノ講師

岡 幸代です。


アドリブにどんなイメージを持っていますか?

このブログを読んでくださってる貴方は

「アドリブ」にどんなイメージを持っていますか?

この質問は、体験レッスンに来られた方に

実際によくお聞きする質問です。


多くの方は

アドリブというと

自由に好きに演奏できるイメージだと

仰います。


気持ちはよくわかります。

楽譜の音符に捉われず

自分の思うままに

感覚で自由に演奏できたらさぞかし楽しいだろうと。


でも

実際に自由に好きに演奏しようと思っても

なかなか上手くいかない。


最初から感覚で弾ける人は稀です

私は約17年

40〜50名ほどの生徒さんを教えてきましたが

アドリブ経験値がゼロベースの人で

最初からなんとなく

感覚でアドリブができた人は

たった一人です。


では、アドリブを

自由に楽しく弾けるようになるために

何が必要か。

それは

しっかりと基礎の土台を作ること。

そして大事なのは

その土台作りをなるべく集中的に

1年〜2年の間にやってしまうこと。


ダラダラと何年もかけてやると

前にやったことを忘れてしまって

元の状態に戻りやすく

また同じ努力を繰り返さないといけなくなり

そうなると

モチベーションも保ち辛くなって

とても非効率なのです。


しっかり集中的に基礎の土台を作っておくと

長い目で見た時に

深くスキルが定着したまま

自由に好きに楽しくアドリブができるようになります。


何をどうやったらいいか分からない

アドリブの練習をしたいが

何をどうやって練習したらいいのかが分からない。

お問い合わせでは

そんな相談をよく受けます。


その際に

まず基礎の土台を作る重要性をお伝えし

どのように土台を築いていくかの

説明もさせていただいてます。


私のレッスンカリキュラムは

生徒さんそれぞれの理解力や

生活スタイルに合わせて

角度や順番を変えて説明します。


ある方にとっては

ゆっくりと山を登るように感じられたり

ある方にとっては

集中的に筋力トレーニングをするような

感覚になる方もいらっしゃいます。


感覚は人それぞれですが

その努力の先には

自由に楽しくアドリブできる自分になっています。

一緒に頑張りましょう!


2022年10月30日日曜日

(101)数あるスケールを効率よく理解しながら覚えていこう!

 


こんにちは。

アドリブ脳を鍛えるピアノ講師

岡 幸代です。

スケールを覚える順番にもコツがある!


数あるスケールの中で

一番最初に覚えるスケールというのは

「イオニアン・スケール(メジャースケールと同じ)

という人は多いと思います。


イオニアン・スケールは

「ドレミファソラシド」の並びなので

比較的覚えやすいと思います。


そして、その次に覚えるスケールで

オススメのスケールは

ミクソリディアン・スケールです。


なぜかというと

ミクソリディアン・スケールは

イオニアン・スケールの

7番目を♭させるだけで良いので

これもまた覚えやすいのです。


そうやって一つ覚えたスケールと

並びが似ているスケールを覚えることで

数多くあるスケールも覚えられるようになります。


スケールを理解しながら覚えよう

「HmP5↓・スケール」

(完全5度下の和声的短音階)


このスケールを覚える前には

ミクソリディアン・スケールを先に覚えた方が良いです。









実はこの「HmP5↓・スケール」という名称は

輸入盤の理論書では

「ミクソリディアン♭9、♭13」となっているものもあります。


ミクソリディアンを12キーで弾ける人は

このように考えた方が理解しやすいかと思います。








それぞれのスケールを1つ置きに見ていくと

コード・トーンは全く同じで

「ド・ミ・ソ・シ♭」。(赤い丸)


違っているのは(青い四角)で

「2番目の音=9」と「6番目の音=13」で

ミクソリディアンの方は

9も13もナチュラル。

HmP5↓の方は両方とも♭で

♭9と♭13。


つまり、ミクソリディアンを先に

12キーでしっかりと覚えておくと

9と13を半音下に変えるだけで

「ミクソリディアン♭9、♭13(HmP5↓)スケール」になるのです。


この

「ミクソリディアン」と「HmP5↓」は

とても基礎となるスケールで


メジャー・キーのドミナント(Ⅴ7)では

「ミクソリディアン」を基礎として使い、

マイナー・キーのドミナント(Ⅴ7)では

「HmP5↓」を基礎として使います。


今回のことが理解できたら

これを基に

片手のコード、両手のコード、アプローチノートなどを練習すると良いです。


きっと理解しやすいと思います。


それぞれ12キーでやるとなると

少し大変と思うかもしれません。


でもアドリブが出来るようになって

上手くなる為には

これは必要なことで

義務教育で仕方なくやっているのではなく

自分の意思で

出来るようになりたいと思って

やっているはずです。

是非、楽しみながら練習していただきたいと思います。