2018年12月19日水曜日

(51)「あきない! ハノン」




「あきない! ハノン」という
運指練習本をご存知でしょうか。


普通の
「ハノン」は
ご存知の方も多いと思います。

「ハノン」を
全キーでやったりも
とても良い練習なのですが。

この、宮前幸弘さん著の
「あきないハノン」


私はその昔
それこそ飽きるほど(笑)
やっていた時期がありました。

この本は
本当によくできていて。

最初から
一つ一つ
書いてある通りに進めていくと

指の強化はもちろん
基本のコードやスケール、
基本のコード進行が自然に身について

R&Bや4ビートといった様々なリズムや
変拍子の感覚、
同音連打の練習法なども学べたり

とにかく
お得感満載な練習本なのです。

私は前々から言っている
「基礎力こそ最大の武器」
(過去記事はコチラ
それが、この1冊をやり通す事で
より強固なものとなります。


その「あきないハノン」を
久しぶりに
少し前からまたやり始めました。

以前やってた時には
気づかなかったことが見えたり

思いがけず
新たな発見がけっこうあって。

そこからまた
新たなレッスンカリキュラムの構想が
生まれたりもします♡


とにかく、この本の価値が
以前よりも深く
理解できるようになりました。

受け手が成長すると
受け取るものも変化する
ということでしょうか(=^^=)


昔に一生懸命にやった練習を
久しぶりにやってみるのも
楽しいものですね♪

2018年11月29日木曜日

(50)円広志さん40周年コンサートを終えて




先日11月22日は

円広志さんの
40周年記念コンサートが
大阪フェスティバルホールであり

私はサポートキーボードで
出演させて頂きました。

40周年という
とてつもなく長い年月の
貴重な節目の時に
一緒に参加させていただけたこと

本当にとても光栄で

公演中
円さんの背中を見て
その背負ってきた歴史を想像しながら
不覚にもちょっと泣いてしまったという…

円さんと
コンサートで関わらせて頂いてから
まだ1年ほどですが

リハーサルなどで
メンバーにかける言葉一つ一つに
愛があるのがわかります。

そういうお人柄を

コンサートに来てくださった
会場いっぱいのお客様や

コンサートに関わっている人全てが

ちゃんと感じ取っているから
あの素晴らしいステージになったんだと
今振り返って思います。

今回スタイリストさんに
すごい素敵な衣装を
用意して頂きまして

あまりに素敵だったので
買い取らせて頂きました♡
いつか何かのライブで着ます!


今回
サポートミュージシャンとしての
現場の空気を少し書きましたが。

サポートで鍵盤を弾くのは
フロントとして演奏するのとは
全く違う技術が必要です。

サポートでも
メンバーの編成によって
その役割は
大きく変わってきます。

その辺りの話を聞きたい人は
レッスンでお話ししますね(^^)

2018年11月16日金曜日

(49)アドリブ脳を鍛えよう




このブログのタイトルに
「アドリブ脳」
という言葉を使っています。

実はこの「アドリブ脳」は
私が作った造語です。

この
「ピアノでアドリブ脳を鍛えよう」
というブログを書き始めたのは
2015年の8月23日。

まだ横浜に住んでいた頃です。

それまで数年かけて練ってきた
レッスンカリキュラムがほぼ固まり

今後、その存在をどうやって
「アドリブができなくて困っている人」
「コードを自由に弾けなくて悩んでる人」
そんな人たちに
知って貰うのかを考えた時

フッと降りてきた言葉が
「アドリブ脳」でした。

音楽でいうアドリブとは、即興演奏のこと。

指が速く動かなくても
譜面が読めなくても
アドリブは誰でも出来ます。

テクニックはある方がいいけれど
なければないで、出来ます。

なぜかというと
アドリブは
今の自分が持っている技術の範囲で
自分を表現すればいいからです。

しかしながら
多くの人が
「アドリブができない」と
悩んでいます。

それは
「才能がなくて出来ない」のではなく
「方法を知らないだけ」です。

やり方がわかれば誰でも弾けます。


材料がなければ料理はできませんね。

では
アドリブの材料とは・・・?

このブログの過去記事でも
その材料を覚えるコツやヒントを
あちこちで書いています。

方法を学び、コツがわかれば
アナタも必ず弾けるようになりますよ(^^)

2018年10月26日金曜日

(48)松田聖子さんの「Sweet Memories」と「Misty」




皆さんは普段
曲のコード進行というものを
どれぐらい意識して演奏していますか?

私のレッスンでは
コードやスケールの基礎が
ある程度固まってきたら
少しずつコード進行について
学んでいきます。

先日
ある生徒さんの次の課題曲を
「Misty」にしました。

その生徒さんは
普段からJ-POPをよく聴いてて
自分でもポップスの曲を作ってる人です。

私が
「Misty」の模範演奏を弾いて見せて
コード進行や構成などの説明をしていると

生徒さんが
「これって松田聖子の曲に似てませんか?」
と言うのです。


そうなんです。
よく気がつきましたねヾ(=^▽^=)ノ



松田聖子さんの
「Sweet Memories」

1980年代にリリースされて
大ヒットした名曲です。


見比べる箇所は
イントロ後の歌い出しから
サビの手前までのところ。

ところどころ
「Ⅴ7」が「Ⅱm-Ⅴ7」だったり
トニックが代理コードになってたりしますが
コード進行的には同じです。

もしボーカリストで
“Sweet Memories”を少しジャジーにやりたい
と思う人がいたら。

歌い出しから8小節部分を
“Misty”のコード進行で
バッキングの方に弾いてもらって
その上で“Sweet Memories”を
歌ってみてください。

少しだけ
雰囲気が大人びた感じになりますよ(^^)

2018年10月6日土曜日

(47)「教えること」は「教わること」





私のレッスンカリキュラムは

「アドリブができなかった」
「アドリブの仕組みが分からなかった」
「苦手なキーだと
自由自在にコード演奏できなかった」

そんなかつての私が

「どんな練習をどれだけ繰り返して」
「無駄に遠回りした事は、より効率良く」
「耳コピ等でストックした様々な技」

それらを
なるべく分かりやすく
効率良く吸収できるような
カリキュラム構成になっています。

では
全ての生徒さんに
このカリキュラムどおりに
進めていくだけで
生徒さんは
100%確実に実力を延ばしていけるのか。

答えはNoです。

「説明の仕方」
「どう練習するかの実演の見せ方」
これらももちろん大切ですが。

「教える」上で何が一番大切かというと。

「生徒さんが今何を考えているのか」
「どこでつまづいているのか」
「勘違いしているところがあるか」
「この人だったら、こう考えるかも」など。

その時
どれだけ相手を見ているか。
相手にどれだけ関心を持って
相手のことを感じ取れるか。

これが一番大切なことだと思っています。

10人いれば、
10とおりの受け止め方、考え方があります。

いかに相手のことを思って、
相手の考え方を受け入れられるか。

実はこれ
人生における人との関わり方にも
大きく関係していることなんですね。

私が教える仕事をやるようになって
一番学んでいる事は、そこです。


教えることを始めなければ
もしかしたら
深く考える事はなかったかもしれない
大切な大切な事を
日々、私は教わっています(^^)