2016年12月15日木曜日

(27)音程を正しく把握しよう。



以前このブログの
(2)音程差の認識力を身につけよう
で、少し「音程」の話をしました。

この音程はとても大事で。

音程とは
音と音の間隔のことです。

短3度、長3度、短6度、長6度など
音程を理解する事は
順を追って説明されれば
そう難しい事ではないと思います。

では
短3度、長3度、短6度、長6度など
「12の各音から正確に答えよ」と
問われるとどうでしょうか。

例えば

A♭の音から見て
長3度上の音は?

答えは「C」の音です。

では
A♭の音から見て
短3度上の音は?

ここで「B」の音と答えた人は
正解ではありません。

鍵盤上の見た目は確かに
「B」の場所ですが
正確には違います。

答えは「C♭」が短3度。

ちなみに
「A♭」から見て上の「B」の音程は
「増2度」です。


このように
すべての音から
すべての音程を
正確に答えられるようになるには
かなり勉強していなければ出来ません。

鍵盤を弾く人は
すべてのキーのコードやスケールを
弾く練習だけでも相当大変ですが

音程を理解しながら弾くというのも
とても大切な事です。

なぜなら

コードの積み重ねを覚える時、
フレーズの分析をする時、
コード進行を考える時など、

様々な場面で音程が分かってないと
頭が混乱してしまう可能性があるからです。


音楽を学ぶ過程で
勉強することは沢山ありますが
一つ一つ理解し把握していくと
必ず上達します。


焦らず、自分のペースで学んでいきましょう。

2016年11月1日火曜日

(26) 課題をやってみませんか?


スケールやコードを覚えていくうちに

こんな質問をする人が増えてきます。
「曲中の各コード上で使えるスケールが
いずれちゃんと
自分で見つけられるようになりますか?」
はい、大丈夫です。
見つけられるようになります。
そのためにも
習得しておくべき
基本的な、そしてとても重要な課題が
あります。
それが
【ダイアトニック・コード】と
【ダイアトニック・スケール】です。
今回は
【ダイアトニック・コード】に関して。
ダイアトニック・コードは
長音階の各音の上に
音階内の音を1個飛ばしで積み重ねて
できる和音のことです。
ダイアトニック・コードの
3和音に関しては
「(14) ハノンは使えます」
少し説明しましたが、今回は4和音です。
「キー C」では、次のようになります。




「長音階の音だけで」積み重ねるので、

「キー C」の場合は白鍵だけで作られますね。

では「キー F」だと、どうなるでしょう?

「キー F」の長音階は?

「ファ、ソ、ラ、♭シ、ド、レ、ミ」ですね。

この音階内の音で
一個飛ばしに積み重ねればいいのです。


「キー F」では次のようになります。




ではここで課題です。


課題①

12キー全ての「ダイアトニック・コード」を
五線紙に書き出してみましょう。


課題②

全てのキーを弾く練習をしましょう。
なるべく譜面を見ないで。
(単音楽器の人は分散和音で演奏してみてください。)


課題③

どんなキーでも
ディグリーネームのコードが分かるようにしよう。
(ディグリーネームとは度数を表す表記の事です。)
Ⅰ△7は「1度メジャーセブン」
Ⅱm7は「2度マイナーセブン」
・・・と読みます。

例えば、
【キーFの「Ⅵm7」のコードは何?】
【キーEの「Ⅳ△7」のコードは何?】
【キーBbの「Ⅱm7」のコードは何?】


この課題はとても大切です。
アドリブのためだけでなく
曲を分析したり
曲を覚える時にも、とても重要だからです。


「キー C」だけを見て、
頭で理解したつもりになってはいけません。
12キー全て間違いなく弾けるまで練習しましょう。

2016年10月11日火曜日

(25) イメージトレーニングも効果あります♪



この写真は

「仕事が忙しくて
なかなか鍵盤を触る時間がないので
移動時間にこれを見て
イメージトレーニングしてます。」

と生徒さんが自主的に作られたものです。

そして実際に
その週はあまり鍵盤を触れなかったにも
かかわらず
「コード」と「スケール」の課題に関して
かなりの進歩が見られたんですね。


そうなんです。


「鍵盤を絵的に捉えること」も
12キー習得のコツの一つなので
イメージトレーニングだけでも
効果があるんですね。


この鍵盤の絵が描かれた紙を
見せてもらった時は
本当に感動しました。

私が出す課題に対して
ここまで
エネルギーを注いで取り組んで貰える事は
講師冥利に尽きると共に

生徒さん一人一人に対して
最大の集中力と出来る限りのひらめきで
接していこうと
改めて気を引き締めました。

この生徒さんは、
普段は管楽器をやってる人なのですが

「コードを理解して
アドリブの仕組みを分かりたい」

ということで
私のピアノレッスンに通われています。

アドリブの基本の仕組みに関しては
どんな楽器でも共通しています。

鍵盤楽器以外の人でも
アドリブの仕組みを知りたい方は
当教室で学べます。
(レッスンは実音でのレッスンとなります。)

興味のある方は
ぜひ無料体験レッスンで(^^)

2016年9月22日木曜日

(24) アドリブの材料を知ろう


「アドリブ(即興演奏)は難しい」

そんな印象を持っている人は
けっこういらっしゃると思います。
(私も以前はそう思っていました。)

しかし実は
そんなに難しい事ではありません。

アドリブは、誰にでもできます。

指が速く動かなくても
楽器を弾く技術が高くなくても
アドリブ(即興演奏)はできます。

なぜなら

今ある自分の技術で
自分を表現することが
「アドリブ」だからです。

それでも「アドリブは出来ない」
という人は多くいます。

それは
「才能がなくて出来ない」のではなく
「やり方を知らない」だけです。

材料がなければ料理は出来ませんよね。
それと同じです。

アドリブの為の大切な基礎となる材料

それが
コードやスケールといった理論知識です。

これらを自分のものにする為に
普段から12キーで練習すること。

この「普段から12キーで練習する」。
これは
慣れるまでは根気のいる作業なので
自分一人の力では難しいかもしれません。

その根気をサポートするのも
講師の役割だと私は思っています。

このブログにも
過去にそのヒントや方法を書いているので
じっくり読んで貰えると
「どうすれば良いのか」が
少しは見えてくると思います。

(どんな事をやるのかを直に知りたい方は
無料体験レッスンで体験してください。)

「やり方とコツ」がわかれば
必ず弾けるようになりますよ。

2016年8月26日金曜日

(23) 小さな積み重ね


"京都RAG音楽義塾"、
そして"長岡京 MUSIC GYM"で
講師として仕事を始めて
5ヶ月が経とうとしています。

レッスンも
伝えるための言葉を磨いていく等、
まだまだ改善点はありますが
良い方向へ向いていると思っています。

私のレッスンでは
派手ではないけれど
脳を使う課題を出していきます。

なぜそんな課題があるかというと

クラシックピアノのレッスンのような
「楽譜を見て、ここは弱く、この音は強く
この小節はゆっくり弾こう」
という楽譜を読んで弾くのではなく

「即興的思考回路を作っていく」
という目的があるからです。

これには、日々の小さな積み重ねが大切です。

それぞれのレベルで
その時その時の課題をやっていけば
スピードに個人差はあっても
必ず進歩し、向上します。

忙しかったり、色んな理由があって
気持ちが折れそうになっても、私が支えます。


焦らず、自分のペースで頑張りましょう。