以前、生徒さんから
こんなことを言われた事があります。
「耳コピしてるんですが、
そのフレーズの後ろで鳴ってる
コードがわからないので
先生の言ってた
【コードの何度から始まって
何度に向かっていって
何度に落ち着いてるのか。】
が全くわからないんです。」と。
実は。
耳コピというのは
「いつやるか」によって
得られる効果は違ってきます。
アドリブの基本材料である
コードとスケールが
自分のものになっていない状態で
鳴っている音を何回も何回も聞き
一音一音拾っていく作業は
それはそれは時間がかかるし
根気が必要です。
でもその、何回も何回も聞き
それらを弾けるように練習する事は、
もの凄く意味のあることで。
それは
「音を拾う為の耳が鍛えられる」
「アドリブのイメージが広がる」
「自分が目指したいアドリブが見えてくる」
「何回も聞くうちにノリがわかってくる」
等、まだまだたくさんあると思います。
冒頭の生徒さんの
「何のコードかわからない」
という悩みは、
単にまだ基礎のコードが
自分のものになっていない段階だからです。
(ちなみに
コードを聞き取るには、まず
ルートを聞き取ります。
そして
そして
長3度なのか短3度なのかを聞き分ける。
次に5度を聞き分ける。
減5度か完全5度か増5度か。
そして、長7度なのか短7度なのか
減7度なのかを判断する。
少なくとも、これらを聞き分ける耳と
判断する知識を
身に付けておく必要があります。)
私は、アドリブを習得していく上で
その人が今、どの段階にいるのかによって
勉強する事や練習する内容が違ってくると
考えていますが。
しかし耳コピは、
どの段階で、いつやっても
必ず次の段階の役に立っていきます。
「カッコイイ!」と思ったら
迷わず耳コピしてみましょう。
ワンフレーズでも、
アドリブ全体でもいいです。
蓄積していきましょう。
そして
フレーズを分析できる理論的知識、
基本のコードとスケールを身に付けたら
それまで蓄積してきたフレーズを
もう一度弾いてみてください。
モヤが晴れたように理解できると思います。
そうすると、そのコードで使える
スケールの組み合わせ等が分かって
だんだん応用力も身に付いていく。
耳コピは、いつやっても
やったらやった分だけ必ず糧になります。
そうすると、そのコードで使える
スケールの組み合わせ等が分かって
だんだん応用力も身に付いていく。
耳コピは、いつやっても
やったらやった分だけ必ず糧になります。